体が『蟲』に、蝕まれていく・・・
この世を壊すのは『蟲』。支配者は美女。
あのキスが、世界の崩壊の始まりだった・・
陵一は毎晩同じ悪夢にうなされ続けていた。そんな陵一の前にいつも夢で見る女が現れる。
超絶な美しさにみんなが夢中になる中、陵一は気味の悪さと恐怖を隠せずにいた・・。
いつも夢で現れる女が転校生として陵一の目の前に現れる。
転校生(キクコ)は陵一から他の男とは違う匂いを感じ、興味を持つ。
下心を持って近づいて来たサラリーマンに対し、何の躊躇いもなくキスをするキクコ。
突然のキスに驚きつつも喜ぶサラリーマンだが、キクコの口から出た触手によって精神に異常をきたした状態に。
そんな夢を見た陵一は夢と同一人物と思われるサラリーマンを見つけ後を追う。
そこで陵一が見たものは腕から針のようなものを出すキクコの姿だった。
「これはまた俺の夢なのか?」
キクコがサラリーマンの頭に腕から生えている針を刺し、気を失う。
陵一は気を失ったキクコを自宅に運んだが、目を覚ましたキクコは
口から蠢くものを出しながら陵一にキスをする。
キクコは泣きながら陵一の家を去る。
司法解剖中のサラリーマンの口から紐状の何かが見つかった。
それと同時期に陵一の口からも同様のものが発見され…
口の中に残っていた紐状のものから出ているのは脳内麻薬だった。
科学警察研究所の久住によると、脳内麻薬が原因と考えられる事件は以前から発生しており、
この事件を一連の事件として調べていた。
一方、キクコは陵一の部屋の天井裏に潜み、陵一の行動を覗いていた。
カラオケボックスの監視カメラ映像を手に入れた久住は
キクコの口から紐状のものが出ているのを発見する。
一方、キクコは口から出す紐状のもので寝ている陵一の体を嘗め回していた。
異形と化したキクコに口の中を蹂躙されていく陵一。
脳内麻薬によって意識がはっきりとしない中、知美の声を聴き、正気に戻り、キクコを拒絶する。
拒絶されたキクコは陵一に言い放つ。
「じゃあ…死んで」
2 thoughts on “蟲姫 / 外薗昌也 × 里見 有”
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>>公開中作品 |
蝶の翅を描いていると、小学校の頃クラスでひとり一匹ずつ
育てていたアゲハ蝶のことを思い出します。
私の蝶はチピという名前で、とても貧弱でした。(by 里見 有)
周囲にいる人たちがよくわからない。
美味しい所を食べるとさっさと消えてしまう。
彼ら彼女らは一体なんなんだろう?と考えた末『虫だ!』と気づいた瞬間に蟲姫の構想がまとまった。(by外薗 昌也)
面白い!
久々に単行本を買いたいと思えるほど面白い作品でした!