JR湖西線、経営分離の可能性 新幹線絡み社長言及
JR西日本の真鍋精志社長は17日の記者会見で、北陸新幹線の敦賀以西延伸に伴って経営分離の対象となる並行在来線の取り扱いについて、湖西線が該当する可能性があるとの認識を明らかにした。公式の場で言及したのは初めて。
真鍋社長は並行在来線について「ルートが決まってから協議すべき」とした上で、「(湖西線を通っている)特急『サンダーバード』の乗客が北陸新幹線に移れば、定義に当たる」と述べた。ただ、JR西が主張する小浜から京都駅を経て新大阪駅に至るルート案に決まった場合、滋賀県を通らないため「従来の並行在来線にはない新しい問題」とし、県や大津市など地元自治体との協議が必要になるとの考えを示した。
また、同ルート案について「東海道、山陽新幹線と結節して東海道新幹線のバイパス機能を果たす」と述べ、優位性を強調した。
【 2016年02月17日 22時20分 】