9日、世界最高峰のエベレストで観光客らによる落書きが問題となっている。

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2016年5月9日、澎湃新聞によると、世界最高峰のチョモランマ(エベレスト)で観光客らによる落書きが問題となっている。

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標高5200メートルに設けられているベースキャンプ「珠峰大本営」(中国チベット自治区シガツェ市定日県)が観光シーズンを迎えるのは例年5月。多くの登山客や観光客が訪れるが、来訪者の増加に伴い落書きも増加。付近にある記念碑に自分の名前や「ここに参上」などのメッセージを書き込む行為が深刻化している。

同キャンプは昨年、延べ4万人の観光客を受け入れ、入場料収入は1400万元(約2億3000万円)に上った。繁忙期には1日平均550人が訪れる。現地観光当局の責任者は「大自然の美しい景色を楽しむべきなのに、このような落書きのせいで景観が台無しになっている」と語り、「観光客の中には落書きを注意されて逆上する者もいる」と指摘。今年から落書きなどのマナー違反にブラックリスト制度を設け、メディアを通して公表するとの考えを示した。(翻訳・編集/野谷)