財務省は10日、2015年度末の国債や借入金、政府短期証券などを合わせた「国の借金」の残高が1049兆3661億円だったと発表した。前年度に比べて3兆9911億円減った。
国庫の資金繰りや円売り介入などに備えて発行する政府短期証券が減った影響で7年ぶりに減少に転じた。
残高を今年4月1日時点の総務省の人口推計(1億2698万人、概算値)で割ると、国民1人当たり約826万円の借金を抱えたことになる。
残高の内訳は、政府短期証券が83兆7489億円で前年度より33兆1395億円減った。借入金は1766億円減の54兆8075億円。残高の9割近くを占める国債は910兆8097億円と、前年度に比べて29兆3250億円増えた。