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振るだけで電話をかけられる「スグ電」
夏モデル以降も標準搭載を予定
(2016/5/11 20:06)
NTTドコモは、2016年夏モデルとして発表したスマートフォン4機種に、振るだけで電話をかけられる機能「スグ電」を搭載している。今後発売されるモデルにも標準搭載を予定しているという。
「スグ電」は、スマートフォンを振って耳にあてるだけで電話をかけられるといった、通話にまつわる操作を、画面に触れない“タップレス”で実現した機能。発信のほか、着信した際の「応答」、「消音・拒否」、会話を終える「切断」の合計4種類の動作について、画面をタップすることなく、特定の動きだけで操作できる。
2016年夏モデルでの対応機種は、「Xperia X Performance SO-04H」「Galaxy S7 edge SC-02H」「AQUOS ZETA SH-04H」「arrows SV F-03H」。
ドコモが開発した機能で、スマートフォンに搭載されているジャイロセンサー、加速度センサー、近接センサーを組み合わせて動作している。
例えば、電話をかける場合は、端末を振ると「スグ電」の機能が起動、そのまま右耳か左耳のどちらかにあてれば発信する。右耳用、左耳用にそれぞれに違う電話番号を予め登録しておける。画面が点灯している状態(ロック解除前)であれば起動できる。右耳か左耳かは、端末の向きで検知し、角度なども耳に当てる動作として検知される。
着信時は、端末を耳にあてるだけで応答できる。これには、端末を耳に運ぶ動きを加速度センサーで検知するほか、近接センサー、角度なども検知して動作する。
通話を終える「切断」や、着信時の「消音・拒否」は、(地面に対して水平な)平らな机の上などに画面を伏せて置くことで検知する。
誤動作を防ぐアルゴリズムもさまざまなものが搭載されている。例えば、端末を左耳にあてて通話しながら、右耳が下になるような形でゴロンとベッドに寝転がった場合。上記の「切断」の動作に近い、端末が水平で近接センサーが作動している状況になるが、実際の「切断」の動作には、水平に伏せる動作の前に、顔から離すという近接センサーの検知が条件になっている。このため、通話しながら寝転んでも通話は切れないという。また、端末を落としてしまい、画面が伏せられた場合も、加速度センサーなどから判断して「切断」にはならないとしている。
ほかにも、着信している最中に端末をポケットにしまった場合。近接センサーが作動して、意図せず「応答」の動作になりそうだが、実際は耳に運ぶ加速度センサーの動きや角度などを検知するため、ポケットに入れただけでは「応答」にはならないという。
一方、対応機種のひとつである「Xperia X Performance SO-04H」については、ディスプレイ側の上側、近接センサーの近くにFeliCaのアンテナが搭載されており、通話中に、端末を伏せ、水平な状態でSuicaの駅改札や電子マネーのリーダー・ライターにタッチすると、「切断」の動作と判断して誤動作する可能性があるとしている。もっとも、端末を水平にしないなどの工夫でほとんどの場合は回避できるようだ。
なお、「スグ電」には設定で上記の4種類の動作について、個別にオン・オフが設定できるようになっている。自分の使い方では間違いが多い、という場合は個別に設定できる。
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