「インターン」ですがなにか?

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どうも、「インターン」としてMTRLに携わっているイシカワです。

現在はフリーライターとしても活動していますが、MTRLではコンテンツまわりの制作に携わっています。

さっそくですが、表題の件について。

インターンを雇って失敗した話

さまざまな批判がありましたけど、当事者としての意見は以下です。

「学生だから」「経験がないから」なんて、立場や年齢に甘えて言い逃れする奴らは「インターン」としても社会に出るな。

そもそも、上記事が「インターン批判」と捉えるような人間に、インターネットは向いてない。批判が「批判」として、多角的に受け取れるインターネットにおいて、批判自体が「批判」のようでいて、既に「批判」として機能しないんですよね。

上記事で伝えたいことは単純で、

・いいインターンを集めたい

・無駄な採用コストは削減したい

の二つなんです。

2人に共通していたのは、「やる気」があるように見えて、口だけであり行動が伴わなかった点だ。1人は、このインターンのためにはるばる地方から出てきていたのに、インターンの仕事に全力を注がず、おのぼりさん気分で遊びに注力してしまったという印象。MTRLという組織に参加することが目的化してしまっていた。うちみたいな会社には多い。この手のバカが。ミーハーが。

次にこれ。

仕事が出来ない人間が、仕事の出来る人より稼いでしまうという構図が生まれてしまったから。

例えば、あなたが「社長」だとしましょう。リソース不足により、AとBをインターンとして「時給1000円」で採用しました。

どちらも「全力で頑張ります!」と息巻いていました。

1ヶ月働いてみたところ、Aは会議では発案なし。取材では付き添いのみ。任された仕事はギリギリになって放り投げ、目標さえも達成することができない人間でした。

Bは、会議で積極的に発言・発案し、取材では質問から撮影、起こした原稿の作成を担い、納期も確実に守る。自身の目標も達成している人間でした。

しかし、「時給1000円」で仕事を任せていた結果、Aの月給は17万。Bの給与は10万なのです。

最初の1ヶ月、2ヶ月はこれらのことにも目をつぶった。成長のため、仕事を見て覚えてもらうため、現場を経験してもらうため。何度も個別で飯にいき、その都度モチベーションを上げる努力をし、鼓舞してもなにも変わらない。言葉が響いてない。悔しいという気持ちを持ち合わせていない。向上心も持ち合わせていない。

アウトプットも生産性も0のまま、インターン期間は終わった。給料はどの外注さんよりも高額だった。時給計算のため。会議に5時間出席し、発言も意見も0であっても、黙って座っているだけで5000円だ。会議はタダじゃない。みんなが時間を合わせて、場所を押さえて行っている。発言できないことが悔しいと言ったのは、最初の一回目だけだった。

SNSで「外注さんがかわいそう」というコメントを見て、心から笑いました。こういうことですからね。そう、僕はBでした。

悔しかった。確実なアウトプットしているのに、「仕事ができない」Aの方が稼げていまうのです。その現状に、現実に、腹が立って抗議しました。「あいつら機能してないと思うんで、早々に切ってください」と。

インターンに期待をしてしまったことで、かえって失望してしまった。1人は仕事について怒った翌日、LINEで辞めますと伝えてきて飛んだ。最後に顔を見せるわけでも相談するわけでもなく、都合の悪いことからは目を背けて、一方的に。3ヶ月も親身になって面倒をみてきて、こんな不誠実な人間関係の築き方しかできていなかったのかと悲しくなった。

社長はずっと、”若い彼らによって生まれる何か”に期待していました。

僕が何を言おうと。どれだけチャンスを与えても、失敗で会社の名前に傷がついても、「パニック障害になりました」「いっぱいいっぱいになると過呼吸になる」なんて言い逃れしては、最後はLINEで「辞めます」と片付けてしまうんです。

僕は、そんな彼らをみて「ほらみろ!だから言ったじゃないか!」と思いました。

しかもこれ、ドラマ『ゆとりですがなにか?』で全く同じことが再現されていてさすがに笑いましたね(笑)。

 

さて。上記ブログについて、「社長が書くことじゃない」「そもそもインターンに何期待してんだよ」なんてコメントされてますけど、

そもそも「インターン」ってなんですか?

僕は「”社員契約”をせずとも、会社にジョインすることができて、求められる以上のこと・ものを還元することで成長できる立場」として受け取っています。1人の社会人として、大人として、自分の給料くらい自分でつくれるようにしたいのです。

「インターンは有償。当然だ」ということに話が反れていることもおかしい。

それに周りを見ると、スタートアップほどやりがい搾取で無報酬で働かせている会社は多く存在しています。

もちろん当ブログについて、就業環境や会社の規模感、当事者の立場による考え方で全く違った受け取り方ができる内容だと思っています。「採用ミス」といえばそれまでだし、その他のことで「批判」することも安易でしょう。

今回の断片的な情報により”グレーな印象”がついてしまったみなさまには、今後のMTRLの活躍を、よく目を凝らして見ていてほしいものです。

  • ふぁぼ! (4)
11 May 2016
yutaishikawa

94年生。福岡県北九州市出身。大学入学時、高校時代に憧れていた有名カフェへアルバイトとして入社。その時の常連客だった一人の経営者との出会いをきっかけに、同級生デザイナーとオンラインショップをつくり起業。しかし、右も左もわかりない状態で大赤字となり、デザイナーとも音信不通に。その後、フリーランスとしてwebデザインの受注を開始。15年6月に上京し、同年10月より文筆の受注も始める。

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