数学が大嫌いな人の勉強法-苦手克服の4ポイント-
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最終更新日:2016/05/10
数学
みなさんは数学がお好きですか?数字が羅列して、意味も良く分からない式の意味、そもそも問題文が何を言っているのかも分からない!なんて人も多いはずです。
etc
数学嫌いの人にとって、言葉すら嫌かも知れませんね。けれども、受験勉強の中で数学は最も大切な教科のうちの1つと言っても差し支えないでしょう。そんな数学の勉強をしたくない人、嫌いな人が躓くポイントを整理して、どのように数学を得点に結びつけるか、理解できるようにするかを考えていきます。
偉そうなことを言ってますが、 私自身、数学は大の苦手でした。医学部に行ってるのに、数学は嫌いなわけないだろ!って思われるかもしれませんが、本当です。高校1年生のころは、定期考査で赤点を取ったり、学年350人中300番台だったりしました。
もちろん、最終的には、数学が得点源になるほど好きになりましたし、入試では センター試験では数ⅡBで満点も取れましたし、 二次試験でも85%近くとることが出来ました。また、参考外ですが、2013年度の東大入試の数学を実際に解いて120点中100点ほど解けました。
『苦手だった時期、数学が本当に嫌いだった時期から、徐々に好きになり、基本的な問題が解けるように、そして応用問題・入試問題が解けるようになった過程』を詳しく書くことで、数学を苦手にしている学生、勉強のやり方が分からない人に丁寧に説明していきます。
以下のすぐに出来る苦手克服の4ポイントを中心に解説していきます。
数学の授業の受け方を変えることで苦手克服 数学の参考書の使い方で苦手克服 問題を解くときの取り組み方を変えて苦手克服 模試や定期考査などの数学のテストでの対応で苦手克服
この記事の見出しです
数学嫌いを治す苦手克服の意識改革
まず勉強を始めるときに何から始めますか。恐らく、高校生の人は 授業を受けて、数学のテキストを開いて、問題を実際に解いてみることで身に付けることが出来るはずです。ただそんな人は絶対に『数学嫌い克服の・・・』なんてページ見ないはずなのでここにはいませんよね!笑
ここのページを見ている大半の人が次でしょう。
『失礼だろ!バカにするな!』って人は申し訳ありません。ただ、私自身が上記の 全てに当てはまっていたというのも事実です。これらのうち、1つでも当てはまったら数学嫌いになり、苦手意識を持ってしまい、勉強が嫌になってしまうでしょう。
数学の授業を真面目に受けるようにする
『数学が嫌い!苦手!得点できない!』って人は、もう大半が授業を『真面目に聞いていなかったり、授業が理解できてない人、遅れている人』でしょう。私は人の話を聞くのがとても苦手で、高校の授業はほとんど全て寝ていました。しかし、それではダメだと、自分なりに対策を講じたのでご紹介します。
部活動で疲れて寝てしまう。最近悩み事で上手く寝つけなくて寝不足。という人の悩みはまたどこかで解決することにするとして、 『授業が退屈で寝てしまう』『話を聞いても理解できない』人に焦点を当ててみます。
授業が退屈と感じる人
授業が退屈な人は、 『理解できていない』か、逆に『ものすごい理解できている』かに分かれます。ものすごい理解できる人は、もう分かっていること、教科書でささっと理解したのになかなか授業が進まないことにイライラしますよね。
そういう人は、是非、 『問題を解きながら授業を受ける』ことをオススメします。もちろん、問題は数学の問題です。授業では普通、教科書の基本例題を一緒に解きながら解き方を勉強し、その後練習問題を解くという形になると思います。
なので、先生が解説している最中にもう分かってしまったら、練習問題を自分で解いちゃいましょう。解けなかったら、先生の解説を聞けばいいし、他の人よりも長く考えることが出来ます。
その後、解いちゃって、みんなが練習問題を解く時間になったら、傍用の問題集を解いてしまったもいいでしょう。学校で傍用問題集が配られると思うのでそれを利用しましょう。配られない人は、自分で用意しましょう。
授業が理解できない人
問題はこっちのほうです。授業が理解できないから遅れをとってしまうのはやはりまずいですね。まずは原因から考えましょう。
どちらにしても、先生に相談して対応することは 集団で学んでいるのでなかなか難しいでしょう。なので、自分で対応して解決するしかありません。
基本的には、数学は予習は必要ないと考えなければいけません。授業内でしっかり理解する、させる授業をする責任が先生にあります。
ただ、理解できないのであればしょうがありません。事前にある程度やらなければ、 『授業1時間が無利益で無駄な時間』に変わってしまいます。そうして、その時間を有効活用すべく、 『睡眠学習』になっていくのでしょう。
私がおすすめする対応方法は以下です。
あらかじめ、スマートフォンで検索するのは盲点かもしれませんがオススメです。 『分からないことはすぐ検索する習慣、何事も事前に調べておく習慣』を身に付けておきましょう。これは数学だけじゃなく、人生でちょっと人よりも有利に動くための基本です。そして、ネットはかなり網羅されていて、『高校生が考えうるレベルの疑問』は全てネットの載っています。例えば、ベクトルや数列などが一体何に利用されているのか、どうやって生まれたのか、特に『一言で言うと何なのか』ということが知恵袋でも何でも答えが書いてあります。
また、独学に切り替える場合です。数学はとても参考書が充実していて、本当に分かりやすい講義形式の参考書が山ほど売られています。それらなら、確実に理解することが出来ます。ケチることなく、どんどん参考書は買いましょう。確実に役に立ちます。ただし、買う前にしっかり吟味はしましょうね!
数学の参考書・問題集を取り組む際に気をつけること
当ブログは、勉強法と参考書のやり方を主に書いていますので、そちらを参考にしていただければいいのですが、苦手な人が特に気をつけるべきことを書いていきます。
参考書選びを大切にする
数学の勉強は、授業である程度のことは解説されても、 最後は必ず自分でどんどん問題を解いていき、数学力をあげるしかありません。
そして、それは必ず数学の参考書が勉強のお供になります。なので、最強の、最適なお供を選ばなければなりません。
こちらを参考にしてください。
参考記事:100冊以上から厳選したおすすめの数学の参考書 一覧
特に、このページを見ている人は苦手な人・初めから始める人が多いと思うので、ゆっくりと選ぶようにしましょう。
成績をあげるために我慢をしなければならない
成績を上げる特効薬、劇薬は存在しません。無駄なことはしないように効率のいい方法は存在し、当ブログでもご紹介していますが、それ以上のものはありません。
特に、私が数学の苦手を克服するためにしたことは 『我慢をすることを覚えた』ことが一番大きかったです。我慢とは、
この『我慢をすること』が数学の苦手スパイラル、負の連鎖から抜け出すための最も大切なポイントです。『一番大切なことがこれ?』と拍子抜けするかもしれませんが、意外に我慢することは辛く大変なことです。
1冊の参考書を極めるというが大切
何度も同じことを繰り返していっていますが、 数学の点数は参考書を1冊終えるごとにあがります。なので、1ヶ月以上かかることもあるかもしれませんし、3ヶ月間も成績が上がらないことがあるかもしれません。
しかし、1冊を完全に仕上げきったら必ず違う世界が見えます。成績が伸び、力がついたことを客観的にも分かりますし、実感もできます。
なので、 むやみに2冊目に移らないでください。1つを完全にマスターしてください。
当ブログに寄せられる多い質問が『次の参考書に移るタイミングが分からない』『何周すればいいですか?』『極めるってどういうことですか?』といったものです。特に、『○○(参考書)は何周すればいいですか?しましたか?』という質問に 答えはありません。
次の参考書に移るタイミングは、1冊を極め終えたらです。
何周すれば良いかというと、1冊を極め終わるまで何周もしてください。
そして、極めるとは、私の定義だと 『その参考書の問題の8割以上を模範解答を見ずに自力で解答を作り上げれる』ことだとしています。ただし、2周目以降は出来なかった問題のみをさらうようにしましょう。
目的意識を持って問題を解く
実際に問題を解く事が受験勉強の中心になっていきます。しかし、ただ問題を解いているだけではいつになっても成績があがることはないし、問題を解けるようにもならないでしょう。大切なのは 『目的意識を持つこと』です。
数学が苦手な人、成績が伸び悩んでいる人はこの部分が出来ていない人がとても多いので、注意しましょう。
常に自問自答する
無意識に勉強していては、罠に嵌ってしまう恐れ、間違ったことをそのまま気づかずに過ごしてしまいかねません。
問題を解いているときは、自分が今解いている問題は、『どのような解法パターンで解けるのか。』『計算ミスはしていないか。』『勉強した公式はどういう意味を持っていたのか。』ということを強く意識しましょう。
答え合わせをするときは、厳しくチェックします。『自分が何を知らないから間違えたのか。』『どうすれば次この問題が解けるようになるのか。』『何を知っていればこの問題が解けたのか。』ということを。
勉強の計画を練るときも大切です。『どの参考書をどのように使えば点数があがるのか。』『自分の苦手な分野はどこで得意分野はどれなのか。』『どれくらいの時間をかければ苦手を克服できるのか。』などです。
答え合わせで成績に差が生まれる
『勉強すること=問題を解くこと』という考えではいつになっても成績が上がりません。問題を解く事ではありません。 『勉強=問題とその解き方、解法パターンを暗記することで問題を解けるようになること』です。
なので、最も大切なのは、何も見ずに答えられるようにすることです。恐らく、間違えた問題にチェックをつけて、模範解答を見て理解するだけでは、次にその問題を見ても解けるようにはなっていないでしょう。答え合わせの後は、『模範解答を暗記する』ことが必要なのです。
まず、確実に模範解答を読み、『どうしてそうなるのか。』『なぜこの解き方をするのか。』を確実に理解しましょう。次にそれが出来たら、模範解答を見ずに、白紙の紙に解答を再現します。もし、上手くできないのならば、模範解答を見ながら、白紙の紙に自筆で再現します。そして、何も見ずに二回目を再現しましょう。
何度も言います。大切なのは 『何も見ずに一度、自分の力だけで解答を再現すること』です。そして、その後、1,2週間後に問題を見て、何も見ずにもう一度解答を再現できていれば問題ないです。次に行きましょう。基本的にはこれを繰り返します。
自分には厳しくしましょう。解法暗記は辛く、上手く進まないかもしれませんが 『我慢』です。負のスパイラルから抜け出しましょう。
時間制限を設けることで集中力を保つ
初めのうちは意識しなくてもいいのですが、徐々に時間を計測しながら勉強したり、問題を解く癖をつけるようにしましょう。そうすることでダラダラと勉強することなく、短時間を集中して取り組むことが出来ます。
また、勉強自体も計画を立て、取り組むようにしましょう。例えば、ベクトルの範囲を1週間で終わらせる。などのように。
こちらに詳しく書いたので参考にしてください。
参考記事:【当サイト限定】医学部合格への準備・分析・実践の全5段階の秘伝書
試験への取り組み方を意識改革
試験、模試、定期考査など多くのテストが実施されると思います。しかし、推薦を狙っていて内申書を良くしたいと考えている人以外は全てのテストは 『入試本番までの練習』でしかありません。どれくらいの位置に自分がいるのか、普段の勉強では計れないことが分かります。そして、普段の学習がどれくらい身についているかの 『総復習』としても役に立ちます。
ただし、気をつけて欲しいことがあります。
何度も言いますが、成績が上がるまでは我慢し続けて勉強をしてください。必ず模試で結果はついてきます。
具体的に数学の勉強をする上で気をつけるべきこと
ここまで、
をご紹介しました。ただ上記で説明できなかったことで、数学の勉強する上で知っておかなければいけない、とても大切なことが数点あるので追加で説明します。
公式を暗記するのではなく、理解する
数学では公式という道具を使いながら問題を解いていくことになります。数学の問題には、 確かに公式を知っていればすぐ解けてしまう問題があります。最初のうちなので、それで済んでしまうので、そういう人も多いはずです。しかし、公式は単に覚えているだけでは限界があります。応用問題からは、確実に公式を理解していなければ上手く公式を使うことも出来ないでしょう。
なので、公式を確実に理解するためにも、公式は導出をしっかり自分で出来るようにしましょう。そして、公式の 『持つ意味』『いつ使えるか』『どう使えるか』を絶対理解しておきます。数学が得意な人ほど、そのような本質的な部分に強いです。なぜなら、そうでなければ応用問題なんて解けないからです。
解答を分かりやすく書く練習をしよう
数学では時として、答えは合っていてもそれだけではだめで、導き出す過程だったり、論理的に不備がないかや議論が不十分な点がないかということも重要視されます。なので、 『記述対策』をする必要があります。
ただ、綺麗な解答はすぐには書けるようになりません。普段から、問題を解くときに意識をすること。そして、 模範解答をしっかり覚え、出来るだけそっくりそのまま覚えるようにしましょう。その後に、余分なものは削っていけばいいので、模範解答はそのまま身に付けましょう。
また、出来ることなら学校の先生に自分の答案をチェックしてもらい足りていないところはないか調べましょう。しっかりとした答えを覚えることは、頭の中ですっきりと整理し、記憶することを補助します。是非、普段からトレーニングしていきましょう。
【要点まとめ】数学嫌いの苦手克服
以上、苦手な人のために勉強を書いていきました。それでは、よろしくお願いします。
難関大学も恐くない 受験は要領―たとえば、数学は解かずに解答を暗記せよ (PHP文庫)
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