中国 上海で京都の醍醐寺の文化財展

中国 上海で京都の醍醐寺の文化財展
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京都の醍醐寺に伝わる文化財の展示が中国、上海の博物館で始まるのに合わせて10日、開幕式が行われ、中国で仏教への関心が高まっていることもあり、大勢の人が訪れました。
中国、上海にある上海博物館では世界遺産に登録されている京都の醍醐寺に伝わる書や仏像などの文化財の展覧会の開幕式が10日、行われました。
会場には60点余りの文化財が展示されており、このうち「大日経開題」は、唐の時代の中国で密教を学び日本に伝えた弘法大師・空海が経典の解釈を記したもので、国宝に指定されています。
このほか国宝で、釈迦の生涯を描いた巻物「絵因果経」や、平安時代のものとされる五大明王の像なども展示されています。
中国では、このところ仏教への関心が高まっているうえ、海外に持ち出されることが少ない醍醐寺の文化財が中国で初めて展示されるとあって大勢の人が集まり、足を止めてじっくりと眺めていました。
上海の30代の男性は「木彫りの仏像の保存状態がよく驚いた。中国は文化財の保存について日本に学ぶ必要がある」と話していました。
上海博物館の楊志剛館長は「醍醐寺の文化財は中国ではめったに見ることができないもので、中国と日本の文化交流の歴史を理解するのにとても重要だ」と話していました。