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【国際】

オバマ氏、27日に広島訪問 「核なき世界を目指す姿勢示す」

オバマ米大統領=ゲッティ・共同

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 【ワシントン=石川智規】米ホワイトハウスは十日、オバマ大統領が五月下旬の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)に出席した後、二十七日に広島を訪問することを正式に発表した。安倍晋三首相とともに「歴史的な訪問となる」とした。米国の現職大統領が被爆地を訪問するのは初めて。

 大統領報道官の記者発表声明として公表した文書では、オバマ氏の広島訪問について「平和と安全を追求し、核兵器のない世界を目指す姿勢を示す」とした。

 オバマ氏は、サミット終了後の二十七日に広島に移動。平和記念公園の原爆死没者慰霊碑に献花するほか、被爆者らに向けて演説を行うことが有力視されている。

 オバマ氏は二〇〇九年四月、プラハで「核兵器なき世界」を提唱し、その年のノーベル平和賞を受賞した。その後、オバマ氏は長年にわたり広島訪問に「興味を持ち続けていた」(アーネスト大統領報道官)が、米国内では広島と長崎への原爆投下が正しいとする意見が根強く、実現せずにいた。

 今回の訪問は、オバマ氏の来年一月の任期満了を控え、核なき世界を今後も追求する姿勢を国内外に示すためとみられる。

 

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