国の借金 1049兆円余り 厳しい財政状況続く

国の借金 1049兆円余り 厳しい財政状況続く
国債など国の借金の総額は、昨年度末の時点で1049兆円余りと、前の年度末と比べておよそ4兆円減ったものの依然として高い水準にあり、厳しい財政状況が続いています。
財務省は、国債や借入金、それに政府短期証券を合わせた国の借金の総額を3か月ごとに取りまとめています。
それによりますと、ことし3月末・昨年度末の時点の借金の総額は1049兆円3661億円となり、前の年度末と比べておよそ4兆円減りました。年度末の借金の総額が減ったのは7年ぶりです。
これは、高齢化に伴う社会保障費などの増加を賄うため、国債の残高が910兆8097億円と前の年度末よりも29兆円余り増えた一方で、日銀の大規模な金融緩和の影響などで利回りが低下した政府短期証券の引き受けが減り残高が33兆円余り抑制されたためです。
国の借金の総額を先月1日時点の日本の人口で単純に割ると、国民1人当たりおよそ826万円の借金を抱えている計算になり、依然として厳しい財政状況が続いています。