三菱電機が世界最速のエレベーター開発、上海の高層ビルに納入計画

2016年5月11日6時0分  スポーツ報知
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 三菱電機は10日、最高分速1230メートル(時速73・8キロ)で上昇する世界最速のエレベーターを開発したと発表した。7月に中国・上海市の中国最高層、世界第2位となるビル「上海中心」(上海タワー、地上632メートル)に納入する計画だ。これまでの世界記録は、東芝が2004年に台湾の「台北101」に納入した分速1010メートル(時速60・6キロ)の製品。

 今回のエレベーターは、地上から最高速度で上れば、富士山(3776メートル)なら3分4秒で頂上に到達する猛スピードだ。三菱は12年ぶりの“世界一奪還”を果たすことになる。エレベーターの速度を巡っては、国内メーカー各社が更新を競っている。今回の三菱の開発は、日立製作所が今秋、中国・広州の「広州周大福金融中心」(CTF金融センター、地上530メートル)に納入予定の分速1200メートルの製品を意識してのものとみられる。

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