昨年、5万マイルを超えるポイントの大盤振る舞いを行ったことで話題となったアメリカンエキスプレス・ゴールド・カードの入会キャンペーンが復活し、ちょっとしたお祭りになっています。
*注意 今回の記事は、残念ながらすでにプロパーのアメックスカードを発行済の方は対象外となります。
Jikishiさんの記事が初出かと思いますが、こちらに加えて「プロバイダーの請求件数を増やして、さらにマイルを獲得する方法はどうだろう?」と、この記事を書いてみました。
まず、あらためて今回のアメリカンエキスプレス・ゴールドカード・キャンペーンの詳細です。実は同時並行で開催中の入会キャンペーンが3種類あります。この記事の主題は3番目「③ポイントサイト経由+プロバイダーに加入」なのですが、まずは①と②から順にご紹介します。
①公式入会キャンペーン
②Amazon DMキャンペーン
③ポイントサイト経由+プロバイダー加入
①公式入会キャンペーン
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードのサービス−クレジットカードはアメリカン・エキスプレス(アメックス)
- 特典1:入会から3ヶ月以内に20万円以上の決済で10,000ポイント(10,000マイル相当)
- 特典2:入会から3ヶ月以内に50万円以上の決済で30,000ポイント(30,000マイル相当)
- 申込期限:2016年6月30日
- 注意点:年会費29,000円(税別)
公式サイトから申し込む際に適用されるキャンペーンです。残念ながら、あまり条件はよくありません。まず高額の年会費がかかります。アメックスとよく比較されるダイナースよりも高いです。
そして、3ヶ月で20万円の決済はそんなに難易度としては高くないかもしれませんが、もらえるポイントはわずか10,000。アメックスのポイントはそのままマイルに交換可能なので、1万マイルです。3万円を超える年会費を払った上で、20万円を決済して得られるマイレージとしては、非常に効率が悪いです。
さらに、特典2の方は必要な決済額50万円。相当難易度が上がります。あらゆる面から見て、このキャンペーンを利用する意味はありません。
なお、アメリカンエキスプレスのポイント交換可能な航空会社は、次の15社。ANAも入っています。
②Amazon DMキャンペーン
https://www.americanexpress.com/japan/apps/dct/ap_cam/amaz01_gld/index.shtml
- 特典1:初年度年会費無料
- 特典2:入会から3ヶ月以内に25万円以上の決済でAmazonギフト券20,000円分
- 特典3:入会から3ヶ月以内に50万円以上の決済で40,000ポイント(40,000マイル相当)
- 特典4:公共料金の支払いで10,000ポイント(10,000マイル相当)
- 申し込み期限:2016年7月10日
- 注意点:Amazon経由のキャンペーンコードが必要
これを利用する際に大前提となるのが、Amazonから送られてくるキャンペーンコードです。Amazonで買い物をすると冊子として入っているので、最近買い物をされた方はチェックしてみて下さい。
特典1 初年度年会費無料
この特典だけで、公式サイトの入会キャンペーンよりも3万円近く金額が浮くことになります。大違いですね。素直に申し込むと、知らない人だけが損をするパターンです。
特典②③は決済額が条件となっており、①公式入会キャンペーンと似ていますが、Amazon商品券20,000円分が付いているので、さらにお得です。最大5万マイル+Amazonギフト券20,000円分が獲得できますから、「3ヶ月で決済50万円」という条件を満たせる人にはとても美味しい案件となっています。
少しややこしいのが「特典4 公共料金の支払いで10,000ポイント」でしょうか。6ヶ月の間、以下の公共料金の支払いを決済するたびに、2,000ポイントが付与されるというものです。
ただし、上限10,000ポイントまでと決まっています。この「最大10,000ポイントまで」という上限が非常に大きな意味を持つので、覚えておいてください。仮にガスや電気、プロバイダ、携帯代、固定電話代の5つを支払うと、5×2,000でひと月で達成できてしまいます。
しかし、やはりネックとなるのが、「特典3 入会から3ヶ月以内に50万円以上の決済で40,000ポイント」だと思います。3ヶ月で50万円。大型の出費が重なっている場合でないと、なかなか達成は困難ですよね。とくにほかのクレジットカードの入会キャンペーンと重なったりすると厳しいです。わたしもこれはちょっと無理ですね。
③ポイントタウン+公共料金支払いキャンペーン
さて、今回の記事の本題がこちらです。ポイントタウン経由でアメックス・ゴールドを発行する際に適用されるキャンペーンになります。
ポイントタウンはハピタスと違い20P=1円相当なのでわかりにくいですが、240,000P=12,000円=10,800ANAマイルを発行するだけでまず獲得できます。続いて、入会特典を見てみましょう。
- 特典1:カード入会後3ヶ月間、公共料金の支払い1回毎に2,000ポイントプレゼント
- 特典2:初年度の年会費29,000円+消費税が無料
- 申込期限:2016年6月30日
- 注意点:ポイントタウン経由で発行する必要あり
まず先に、特典2から見てみましょう。Amazonキャンペーンと同様、初年度の年会費無料です。
特典1:カード入会後3ヶ月間、公共料金の支払い1回毎に2,000ポイントプレゼント
鍵となる特典1ですが、一見すると、「ふーん2,000ポイントかぁ……」とインパクトが薄いかもしれません。キャンペーン①、②の場合、40,000〜50,000ポイントがもらえるとありましたからね。しかし、大きな違いがあります。それは、Amazon DMキャンペーンと違い、上限が設定されていないという点です。期間こそ入会後3ヶ月とありますが、危険ですよこれは……陸マイラー相手に上限設定しないというのは (笑)。
アメックスのサイトにシミュレーションがあります。
電気
ガス
水道
携帯
固定電話
この5つのサービスを支払うと、5×2,000ポイント×3ヶ月=30,000ポイント(30,000マイル相当)がもらえることになります。
これらは、いずれにしても払わなければならない公共料金です。年会費がかからず、余計な決済をする必要もない。ポイントタウン経由の10,800マイルを加えれば、30,000+10,800=40,800マイル。まさに濡れ手に粟といえるでしょう。これだけでも、昨年のダイナースカード案件級の見返りです。
しかも、この特典の対象は厳密な公共料金に限りません。対象となるサービスの一覧はこちら。
上限がないので、上記それぞれのサービスを決済するごとに、2,000ポイントがもらえます。WOWOWやスカパー、Hulu、Netflix、U-NEXTなども含まれています。仮にこの5サービスをすべて決済すると、5×2000×3=30,000ポイント。電気代等の特典+ポイントサイトの発行マイルとあわせると、実に70,800マイル!
おまけに、HuluとU-NEXTに未加入の方はポイントタウン経由で申し込めば、さらにポイントもゲットできるので、もらっちゃいましょう。
とはいえ、WOWOWとスカパーに関してはハードルが高いですよね。でも、ここでも裏技?が使えるのではないかと。ふつうに加入するとスカパーは月4,000円ほどかかってしまいますが、スカパーオンデマンドというものがあります。
PPVといって番組単位で見ることができ、安い作品だと一本540円から視聴可能です。どこまでを「スカパーの代金」として認めてもらえるのかアメックスの対応次第ではありますが、ダメもとで試してみる価値はあるのではないでしょうか。やぶ蛇になる可能性があるので、電話してアメックスに確認できないところがつらいですが(笑)。
こうした考え方をさらに押し進めたのがもにもにたさんの記事で、携帯の請求件数を増やすことでさらなるポイント増を計るというもの。複数回線を所有している方ならではの神業だと思います。
ただ、ほとんどの方は携帯回線はひとつか、せいぜい二つ程度しか持っていないですよね。わたしもdocomoひとつしか保有していません。そして、正直、「このキャンペーンのためだけに携帯回線を新たに契約するというのはさすがにちょっとハードルが高いな……」と思ったので、請求件数を増やす他の手を考えてみました。
プロバイダーの格安プランに加入して請求件数を増やす
それが、3ヶ月間だけプロバイダに加入して、請求件数を増やすアイディアです。プロバイダといえば、すっかり光回線やADSL等の高速回線が定着した昨今ですが、実はいまだにダイアルアップサービスを提供中のところもあり、これがはっきり言って激安!です。
・Biglobe
ダイアルアップ接続 ベーシックコース 月額200円
・Nifty
ダイヤルアップ @nifty基本料金 月額250円
・Au one
ミニミニコース | ダイヤルアップ | プロバイダ au one net:インターネット回線 | au
ダイヤルアップ ミニミニコース 初回登録料500円 月額250円
・OCN
コミ・デ・プラン 月額400円
・ODN
まるごと1 月額400円
・ぷらら
ぷらこみ0 月額200円
確認できたなかでは、対象となるプロバイダのうち上記6サービスが月額数百円のダイヤルアップサービスを提供しています。これは月額基本料で、利用する際には従量制で課金される形態なのですが、利用する気はまったくないので(笑)、基本料金以上の費用がかかることはありません。となると、3ヶ月でもらえるポイントは……
6×2,000×3=36,000ポイント(36,000マイル相当)
発生する月額費用は3ヶ月合計でわずか5,100円ですから、すさまじい還元率です。さらにダイアルアップ接続の利点は、ADSLや光回線とは違い、工事等が不要で、申し込めばそれでOKな点ですね。利用する必要すらありません。申し込んで放置、3ヵ月後に解約で問題ありません。
まとめると…
- 電気
- ガス
- 水道
- 携帯
- 固定電話
- スカパー
- Hulu
- Netflix
- u-next
- プロバイダ×6
15サービス×2,000P×3ヶ月=90,000ポイント(90,000マイル相当)
加えてポイントタウンで10,800ANAマイルがもらえるので、あわせて100,800マイル。クレジットカードを1枚発行するだけで10万マイルを超えるという、すさまじい破壊力です。前代未聞です。
なんなら、家族に頼んで親兄弟の分まで公共料金を払ってしまえば、さらに上乗せが可能です。お子さんの携帯代を一括支払いにしている方は、個別請求にするだけでも3ヶ月で6,000ポイントが増える計算です。ただ、実際にはクレジットカード支払いの切り替えには時間がかかるものなので、3ヶ月分フルに決済するのはなかなか難しいかもしれません。
とはいえタイミングがあわず、2か月分の支払いしか発生しなかったとしても、上記の15サービスの例では合計66,800マイルもらえるので、十分に圧巻のキャンペーンと言えるでしょう。わたしももちろん発行を申込しました。最終的に何マイルもらえるのか、今からドキドキです(笑)。
*念のため、アメックス側がなんらかの追加対応(たとえば公共料金サービスごとに1請求しか認めない、などの条件を追加)した場合、一部のポイントは認められないケースもありえます。その意味では「スピード命!対応される前に申し込もう!」ですが、あくまで自己責任でお願い致します。
ポイントタウンへの登録がまだの場合はこちらからどうぞ。
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