「黄金伝説」展
2016年4月1日〜5月29日
愛知県美術館
一面オバマ氏が27日に広島訪問 現職米大統領で初、安倍首相同行
【ワシントン=共同】日米両政府は十日、オバマ大統領が二十七日、主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)に合わせて安倍晋三首相と共に広島を訪問すると正式発表した。広島、長崎に原爆を投下した米国の現職大統領が被爆地を訪れるのは初めて。被爆から七十年余りを経て実現する。オバマ氏は広島平和記念公園での献花や核廃絶を訴える演説を検討している。 ローズ大統領副補佐官は声明で「米国には核兵器を使用した唯一の国として特別の責任がある」と指摘。オバマ氏が原爆投下の是非に立ち返ることはないとして、謝罪を意図するものではないとの認識を強調した。同時に、日米の共通の未来について「前向きなビジョンを提示する」とした。 アーネスト大統領報道官は声明で「歴史的訪問だ。核兵器なき世界による平和と安全を追求する大統領のたゆまぬ決意を示すものだ」と述べた。
オバマ氏は訪問が「謝罪外交」として野党共和党などから批判を受け、秋の大統領選に悪影響を与える可能性も含め慎重に検討したが、自身が掲げる「核兵器なき世界」の理念に沿い前向きなメッセージになると最終決断した。 安倍氏は十日夜、記者団に「心から歓迎する。全ての犠牲者を日米で共に追悼する機会としたい」と表明。「被爆の実相に触れ、その気持ち、思いを世界に発信することは、核兵器のない世界に向けて大きな力になる」と述べた。 オバマ氏は就任直後の二〇〇九年四月、プラハで核なき世界の実現を唱え、同年ノーベル平和賞を受賞した。〇九年十一月の初訪日時、被爆地を「訪問できれば光栄だ」と表明。一〇年八月に当時のルース駐日大使による広島市の平和記念式典参列を皮切りに、式典への高官派遣を重ね、自身の訪問の可能性を探ってきた。 安倍氏は四月下旬にオバマ氏の広島訪問に期待感を表明。広島、長崎両市長ら地元からも実現を求める声が相次いだ。 ◆歴史的出発点と期待<松井一実・広島市長の話>核超大国である米国のオバマ大統領には機会あるごとに広島訪問を要請してきた。大統領の理性と良心に基づく英断を心から歓迎する。平和記念公園で被爆の実相に触れ、被爆者の体験や平和を願う「ヒロシマの心」を共有していただきたい。全ての人々が願う核兵器廃絶に向けた国際的な動きを前進させる歴史的な出発点となることを期待する。 ◆力強いメッセージを<田上富久・長崎市長の話>オバマ大統領がさまざまな困難を乗り越え、英断したことに心から敬意を表する。これまで広島市と共に、幾度にわたり被爆地訪問を要請してきた。大統領が被爆の実相に触れる意義は非常に大きい。歴史的な一歩だ。被爆地から大統領自身の言葉で、「核兵器のない世界」の実現に向けた力強いメッセージを発信することを期待する。 PR情報
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