FBの『お友達』の装丁作家さんの記事で、
【めもあある美術館】という懐かしい本の名を読んだ
この物語、知っている
しかもかなり好きだったものだ・・・と思い気になって仕方ないので
収録されている【水曜日のクルト】という本をアマゾンに頼んだ
今日の夕刻、コトンという郵便受けの音がしたので
取りに行って、さっそく読んだ
その方が書かれていたとおり、どれも珠玉の名作だった
イメージが膨らむような夢のある言葉がちりばめられていて
ときどき出てくる色の印象が特に強く
それらの美しい色を使ったヘタな挿絵など描いてみたい気持ちになる
編集されている六話の中で、
【めもあある美術館】【ある水たまりの一生】などこれを読んだ当時は
なんとなくイメージでわかる気がすると思っていたものが
大人になった今、よけいに深々と心に沁みる
書かれたのが昭和だから
『フロ屋と大衆食堂とのあいだのろじに、夕日がななめにさしていました』
の表現などこれだけで、ノスタルジックな世界に惹きこまれてしまう
6話の中でひとつだけ、戦争をテーマにした哀しい物語があった
その次の最後の話【ありとあらゆるもののびんづめ】は
ハッピーエンドで、先の物語が辛かった分
なんだかうれしくなってウルっときてしまった
編集の仕方が上手い、上手すぎるぞ・・
相手はプロの編集者だから、あたり前田のクラッカーなのだけれど;
【めもあある美術館】を検索すると
6年生の教科書に掲載されていたとある
そうか・・教科書で読んだのかもしれない
なんとなく思い出した
本の表題になっている【水曜日のクルト】の中で、主人公の絵描きが
『もらったばかりのおかねで、赤いろうそくを一本と、
ヒイラギの葉の付いた銀色の鐘を買って帰った』
という文章があって
これを読んだ瞬間に、あ!・・・と、まさしく
私の中の、めもあある美術館の扉が開いたような心地になった
この美しい文は、私の記憶の棚に入っていた
これも、かつて読んだことがあったのだった
もうひとつ、同じ頃に読んだ本で、どうしても思い出せないものがある
男の子が、夕刻道を歩いていると、知らない隣町に入ってしまい
いつのまにか白い一匹の犬がついてきて・・・という
全体がデジャヴの不思議な空気に包まれた大好きだった物語である
気がつくと、自分の家に着いていた・・・という終わり方もよく似ていて
これももしかしたら、作者、大井三重子さんのものだったろうか・・
これは、教科書や、一冊の本ではなくて
当時の小学生の読んでいた、科学や学習などの
雑誌の中に掲載された短いストーリーだったということだけは
鮮明に覚えている
もしも知っている方がおられたら教えて欲しい
- 「雑誌クロワッサンから。。」
- 「桑の葉、桑の実」
- 「読書の秋・今年の始まりは・・」
- 「秋〜の読書と挿絵にまつわる・・・F」
- 「秋〜の読書と挿絵にまつわる・・・E」
- 「秋〜の読書と挿絵にまつわる・・・D」
- 「秋〜の読書と挿絵にまつわる・・・C」
- 「秋の読書と挿絵にまつわる・・・B」
- 「秋の読書と挿絵にまつわる・・・A」
- 「秋の読書と挿絵にまつわる・・・@」
- 【黒髪―他二篇 近松 秋江】
- 「3月になれば」
- 「近況&南極本あれこれ」
- 「待望の新作【バムとケロのもりのこや】」
- 川端康成【千羽鶴】を読む
- 「巴里の空の下 オムレツの・・・」
- 「あしながおじさん」
- 「やかんにまつわる…【暮らしの手帖47・8-9号】より」
- 「たかみざわとしお著【楽しいお絵描きワールド】」
- 「お家の中で仏像めぐり」