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 熊本県などでの一連の地震の影響で肺炎患者が前年同期の2倍近くに増えていると、熊本赤十字病院(熊本市東区)が10日、発表した。避難生活の長期化によって免疫力が低下したり、歯磨きなどの口腔(こうくう)ケアが不十分だったりするため、細菌感染を起こしやすい状態になっているとみている。

 病院によると、肺炎の入院患者は例年5月以降は減少傾向だが、今年は5月第1週に26人となった。前年同期は14人だった。

 予防には歯磨きのほか、口をすすいだり、ウェットティッシュでぬぐったりするなどの対策や、下あごのラインに沿った唾液(だえき)腺のマッサージなどが有効だという。

 記者会見した総合内科の帖佐俊行医師は「異常を感じたり見つけたりしたら、すぐに医療機関を受診してほしい」と話した。