『人類が知っていることすべての短い歴史』がとんでもなく面白かったです
「こんな本をずっと探していました」。
そんな文句でレビューを始めたくなる本に出会うことは稀で、見つけた時の喜びもヒトシオです。
その瞬間を数日前、味わってしまいました。
今まで読んできた理系の本の集大成ともいえる本に出会ってしまったのです。
「人類が知っていることすべての短い歴史」。
一見するとなんのこっちゃわからないタイトルかもしれません。
だけどこの本、スゴいんです。
今回は私たちの住むこの世界の歴史について書かれた本の、ご紹介です。
以下、裏表紙より一部引用
ビッグバンの秘密から、あらゆる物質を形作る原子の成り立ち、地球の誕生、生命の発生、そして人類の登場まで――。
137億年を1000ページで学ぶ、前代未聞の”宇宙史”、ここに登場。
非常に読み応えがあります。
それもそのはず、137億年をまさに超高速で振り返っているのですから。
私たちが今知りうる、宇宙の歴史すべてをまとめた本
本のタイトル通り、今の私たち人間が「知っていることすべて」を解説した本です。
最新の科学でわかっている、宇宙の誕生から地球の成り立ち。
そして私たち人間という種の歴史までを、わかりやすく、また非常に読みやすく解説してくれます。
科学が辿ってきた足跡を丁寧に記録して、純粋に楽しめる読み物になっているこの本。
1つの謎が解明されると、また次の謎が現れ、またその次の……
と、繰り返してきた、科学者たちの苦悩と好奇心を疑似体験しているようです。
本当に全ての歴史を包括している内容なので、そのボリュームは相当なものになります。
この本を面白いものにするため、心を砕いたはずです。
ユニークでわかりやすい例えと、ワクワクさせてくれる文章で難しいテーマを書ききった著者。
それを日本語に落とし込んだ翻訳者。
これだけ読みやすくまとめた著者ビル・ブライソンさんと翻訳者楡井浩一さんは本当に凄い。
科学に興味を持ったら、2冊目、3冊目に読んでほしい本
1冊目にこの本に挑もうとすると、少し内容が重すぎるかもしれません。
最大限わかりやすく書いてはいます。
それでも、扱う内容がとにかく広いのです。
今まで理系書を読んだことのない人にとっては、きっと知らないことのオンパレード。
目を廻してしまうかもしれません。
まずはぜひ、入門書とか、初心者向けと言われる本を1冊でもいいので読破してみて下さい。
私も過去の記事で、何冊か初心者向けの理系本を紹介しています。
こちらも参考にしていただければ幸いです。
※特にこの2冊は読みやすく、この本「人類が知っていることすべての歴史」の前に読むおすすめの本です
「生物と無生物のあいだ」では、生物学を。
「眠れなくなる宇宙のはなし」では、宇宙科学を学べます。
そしてみなさんが帰ってくるべき本がこの1冊「人類が知っていることすｂ……以下略」。
なんてったって、個別のジャンルを見事にまとめあげた名著です。
他の理系本を読んできたあなたなら、最高に楽しめますよ！
まとめ
どんな範囲でも良いのですが、身の回りの不思議な現象に興味を持っている全てのみなさん。
読んでみてください。
きっと満足できます。
満足しすぎて、「しばらく理系の本はいいや」なんて状態になってしまうかも。
（今まさに私はその状態です）
それほどに満足感と知的好奇心をしっかりと満たしてくれる、内容たっぷりの理系本ですよ。
人類が知っていることすべての短い歴史「上」「下」 新潮文庫 ビル・ブライソン
最後に
最後まで読んでくださりありがとうございます。
今日のオススメ本、いかがでしたか？
こんな時に読む本をお勧めしてほしい。などあれば、コメント等でお知らせください。私、とても喜びます。
読んだ感想などお聞かせいただければ、これもまた、とてもうれしいです。
ぜひ私と、読書体験を共有しましょう。
目的別おすすめ度
自分を高める本：★★★★☆ 4
理系本：★★★★★ 5
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