こんにちは!にしじゅん(@jnishimu)です。
初心者のブロガーにとって悩みの種はブログネタを見つけることもそうですが、それなりの情報量の文章を書くということもかなりのハードルになります。
よくやってしまうのは、同じ意味でも文字数の多いワードを選んで文章量を稼いだり、冗長な表現を多用してしまうことではないでしょうか。
しかし、それは本質的ではないですし、読んでくれる人にとって有益なものでもありません。
今回紹介する「しっかり!まとまった!文章を書く」では、文章のかさ増し方法ではなく短い文章に対して必要な情報を肉付けする方法が書かれています。
ブログに限らず作文や報告書で文章を書く機会がある人なら押さえておいて損はない1冊でしょう。
「なぜ」「どうして」をもとに文章を広げる
疑問詞の「5W1H」というものがあります。
「いつ(When)」「どこで(Where)」「誰が(Who)」「何を(What)」「どのように(How)」に関しては書ける人がほとんどです。
もう1つのWである「なぜ、どうして(Why)」が肉付けの重要なスタートポイントになるのです。
単純に「猫を見た」という文章であったとしても、猫を見たことをなぜ伝えたかったのかというのは書けるはずです。
このように「なぜ、どうして」を自問していくことで文章はよりわかりやすいものになるのです。
文章の肉付けをする際に気をつけることとして以下の3つがあげられています。
- 一つの要素は一つの文に。補うべき要素は次の文に書こう。
- 同じ内容の文を繰り返し書かない。
- 言葉を並列する場合は、同じ形に揃えるようにしよう。
これらを書きながら一気に注意するのは無理でも、書き上げた後、公開する前に1度読み返してみると意外と違和感のあるところが見つかるものです。
公開前の見直しを実施していない人は1度試してみることをオススメします。
読み手を意識する
これは文章を書く上では当たり前のことかもしれませんが、意外とできていない人が多いです。自分にとって当たり前のことでも、他の人にとっては当たり前ではない場合が多々あるのです。
例えば、僕はサッカーの記事をよく書くのですが、FW(フォワード)、FK(フリーキック)などの略語はサッカーをよく知る人であれば当たり前の表記かもしれないですが、一般の人にはよくわからないのでカタカナで書くようにしています。
基本は自分の知っていることは、自分以外は知らないものとするという姿勢でいいと思いますが、ターゲットによってはそれが丁寧すぎたり、説明のしすぎでバカにしているようになったりするので、そこはメインターゲットに合わせるということも大事です。
文章を書くことに慣れてきたら、ぜひ意識したい視点です。
客観的な情報を使う
この本では文章に膨らみを持たせる方法として、「データ」と「観察眼」をあげています。
データは、多くを語る必要はないと思いますが、客観的な情報としては超代表的なものです。
個人の感想を交えない表現方法でデータを記載することで、読み手は事実を確認することができます。
データもただ載せるだけでなく、ある数字と対比になる数字を一緒に載せたり、データからの事実を踏まえて意見を書くといったような上級者向けのテクニックも書いてあるので、気になる方は本書を手にとって確認してみてください。
もう1つの観察眼は、対象となるものの広げ方です。
五感で確かにいろいろなことを感じた場合でも、文章にすると何か平凡というか一般的な内容になってしまいますよね。
しかし、自分で感じた細部のことこそ有益な情報で、対象物に対して細部を呼び起こす力が「観察眼」だと思います。
これを鍛えるにはとにかくいろいろな対象を書いて磨いていく必要がありそうですね。
まとめ
本の中では、実際に貧相な文章から肉付けされてわかりやすくなっていく過程が丁寧に書かれていてわかり易いです。
同じ内容の文章が何度も出てくると感じる人は、はじめの文章と完成した文章だけでも比べてみるといいでしょう。
文章を書くことに頭を悩ませている方はぜひチェックしてみてください。