News Up 新しいホールになぜ舞台見づらい席が?

News Up 新しいホールになぜ舞台見づらい席が?
長野市の芸術・文化の拠点として完成した「長野市芸術館」を巡って、思わぬトラブルが起きています。設計の不備でメインホールの2階席の一部で舞台が4割ほどしか見えないことが分かり、市では改修工事をして今月8日の開館にこぎつけましたが、まだ十分とはいえない状態です。いったいなぜそんなことに?。
長野市芸術館は市民会館の老朽化のため、長野市が市役所の庁舎とともに合わせて約161億円をかけて建て替えたホールです。大小3つのホールが設けられ、このうち1番大きなホールは、客席が1300席近くあり、壁や床には県産のクリの木が使われ、音がよく聞こえるよう加工されています。オープン初日の今月8日には、こけら落としとして、芸術館の企画や演出を担当する長野県中野市出身の音楽家、久石譲さんが指揮をとり、オーケストラの公演が行われました。

堂々完成・長野市の芸術拠点

長野市芸術館は市民会館の老朽化のため、長野市が市役所の庁舎とともに合わせて約161億円をかけて建て替えたホールです。大小3つのホールが設けられ、このうち1番大きなホールは、客席が1300席近くあり、壁や床には県産のクリの木が使われ、音がよく聞こえるよう加工されています。オープン初日の今月8日には、こけら落としとして、芸術館の企画や演出を担当する長野県中野市出身の音楽家、久石譲さんが指揮をとり、オーケストラの公演が行われました。

当初は舞台が半分も見えない席が

しかし、この芸術館を巡っては、去年、メインホールの2階席の一部で、舞台が4割ほどしか見えない設計の不備が指摘されました。半分以上も見えないのでは、せっかくの公演が台なしになってしまいます。長野市では、設計を担当した事務所からは、こうした座席が生じることについて具体的な説明が無かったとしており、設計事務所側に費用の負担を求めたうえで、改修工事に着手しました。
工事はことしに入って行われ、舞台が見えにくいとされた座席を含めた218席を対象に、座席の脚を18センチから26センチ長くしたり、通路部分をかさ上げしたりした結果、市では平均で舞台の7割から8割が見えるようになったとしています。ただ、これまで4割ほどしか見えなかった席では、見えるようになったのは6割余りにとどまっているということです。

その分チケット料金を安くすれば…?

「長野市芸術館」では今年度、クラシック音楽のコンサートなど約180の公演を予定しており、担当者は「5月の開館に工事が間に合ってほっとしている」と話しています。

このニュースについてツイッターなどのソーシャルメディアでは、「そんなことがあるのか」という驚きの声があった一方で、海外の有名な劇場でも舞台が半分しか見られないところはあり、その分料金を安くすればよい、という意見もみられました。

長野市では「設計事務所の話では、安全面などから、これ以上、座席のかさ上げなどはできず、これが限界ということだった」としていて、これ以上の改修などは行わない方針です。そして今後、芸術館主催の公演などでこれらの席について、チケットの価格を割り引くかどうかなど、対応策を検討していきたいとしています。
           

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