ワイモバイルのポケットWiFiを使いたいけど、本当に契約しても良いのか迷っていませんか。
私の結論としては、ワイモバイルのポケットWiFiについて通信制限やサービス内容など他社ポケットWiFiと比較した結果、ワイモバイルでポケットWiFiを契約はおすすめできないと判断します。
このページでは、業界で長年様々な通信サービスや機器に関わってきた私の経験と知識からワイモバイルをおすすめできない2つの理由をご説明し、他社のポケットWiFiと比較した上で2016年5月時点で本当におすすめなポケットWiFiをご紹介します。
注: 当記事では「ポケットWiFi」=「持ち運んでネットができる端末」を指します
一般的にポケットWiFiといえば、持ち運びができてネットができる端末というイメージですよね。
ただ、正確には『ポケットWiFi(Pocket WiFi)』というのはワイモバイル株式会社(Y!mobile)の登録商標で、ワイモバイルで提供しているWiFiルーターの商品全てを指します。
当サイトではワイモバイル以外の商品についても上記した注のように表現させて頂きます。
1.ワイモバイルのポケットWiFiをおすすめできない2つの理由
ワイモバイルは元々はイーモバイルとしてサービスを提供していた会社で100円PCなどで有名でしたが、2015年4月1日にソフトバンクグループに吸収合併されてできた会社です。
ヤフージャパンがはじめに株を買収して経営しようとした経緯もありロゴやYがYahooに似ており、よく広告も出されていて一見すると安くて良いサービスを行っているように感じられます。
しかしそれでもおすすめできない2つの理由は、全てのポケットWiFiサービスで最も厳しい通信制限が課されることと、サービス内容の改悪が著しいので企業として信用ができないことからです。
理由1. ワイモバイルのポケットWiFiが最も厳しい通信制限
ポケットWiFiサービスを提供しているdocomo・au・softbank・Y!mobile・WiMAXの5社別に通信速度と速度制限の条件、制限時の通信速度を比較してみました。
WiFiプラン(+)では3日間の使用でたったの1Gという、通信業界で最も厳しい制限が課されます。
1GBで出来ることを下図で示しました。
もし高画質の動画を見たい場合、速度制限にかからないようにするには1日2分くらいしか見れません。
速度制限128kbpsの体感時間については2章のポイント3で詳しく説明していますので、そちらをご参照ください。
それだけでなく、ワイモバイル側の通信量を削減するために勝手にデータ内容を省略されます。
まずは通信速度の制御ですが、上記対象の通信を利用する場合速度制限がかかっていない時でも通信速度を抑えられます。
次に「最適化」なる一見するともっともらしい良い印象を受けるような言葉を使った表現ですが、要するにワイモバイル側の通信量を抑えるためにパケットを省略したり圧縮したりして常に劣化したコンテンツしか見られませんよということです。
更にPocket WiFiプラン(+)のページでは以下のような注意書きも記載されています。
長時間連続して通信を行った場合、その通信を切断することがあります=常時接続の保証がない。
このポケットWiFiサービスをストレスなく有効活用するのは難しいでしょう。
理由2. サービス内容の改悪が著しい
筆者としては理由1だけで、すでに企業として信用することができません。
それを裏付けるかのような広告とキャンペーンの騒動がありました。
2014年11月1日より、データ通信が月額3696円の定額で使い放題になる「CA対応Pocket WiFi使い放題キャンペーン」を実施します。これにより、高速データ通信を追加料金なく快適にご利用いただけますとワイモバイルのプレスリリースがありました。
現在は終了しているこのキャンペーンですが、個人的にはこの表示だけで既に突っ込みどころが満載です。
- WiFi使い放題キャンペーンと言っておきながら速度制御(3日間で約1GB以上利用時)がある
- 高速なデータ通信を快適にご利用と言っておきながら速度制御(3日間で約1GB以上利用時)がある
キャンペーンの詳細については下図のようになります。
このPocket WiFiプラン+ですが、7GBを超えると速度制限がかかりその速度を通常速度に戻すための追加料金が無料になるのがキャンペーンの特典です。
しかし、都度申し込みをしなければならないのとタッチスクリーンへの通知には時間がかかる場合があります。
しかも、利用通信量が特に多いお客さまに対して、通信速度制御を行います。
プレスリリースでは「高速データ通信を快適にご利用いただけます」と表記されていました。
この条件で高速データ通信を快適に利用できますか?
「CA対応Pocket WiFi使い放題キャンペーン」で広告を大々的に打って集客し、利用者に2年契約させたにもかかわらず、サービス開始後わずか5ヶ月で突如「3日間で1GB」制限を厳格に適用し始めました。
2015年4月以降大手価格情報サイト価格.comで同端末に対する評価が急落し、2016年3月31日12時時点での満足度は1.89(満点は5.00、カテゴリ内平均2.83)になり、レビューの内容も非常に厳しいものになっています。
キャンペーンや割引は多い
ネット広告でも何かプレゼントをもらえたり抽選で当たるなどのキャンペーンをとても多くやっています。
また、期間限定割引も他社に比べると積極的に行っており、最新のキャンペーンではPocket WiFi メガ得キャンペーン2、アドバンスオプション3ヵ月無料キャンペーン、はじめよう!Google Play Music キャンペーンなどがあります。
ただ、前述した通り契約前には注意書きや規約を必ずよく読んで、店員などに確認してから申込んでください。
ソフトバンクWi-Fiスポットについて
ソフトバンクWi-Fiスポットは、外出先で手軽に無線の高速インターネットを利用できる公衆無線LANサービスで、ワイモバイルユーザーでも利用することができます。月額料金が無料または467円(税抜き)で通信量制限がなく、アクセスポイントも主要な場所にあるのでとても使えるサービスのように見えますが、2つの点からおすすめしません。
①セキュリティが貧弱である
②通信速度が遅かったり安定しない
上記2つの理由からいつも安全・安定して利用できないので、セキュリティの自衛的手段を取った上であくまでも補助的にしか使う事ができないと分かります。
2.ポケットWiFi申し込み時に比較するべき4つのポイント
先にご紹介したワイモバイルを含めて、5社のポケットWiFiを申し込む時に比較するべき4つのポイントをご紹介します。
ポイント1. データ容量をたくさん使えるか
せっかくお金を払ってポケットWiFiを契約しても使える通信量が十分じゃないと意味がありませんよね。
ここでは5社の月間通信量を比較してみました。
月間通信量が無制限で使えるのはau・Y!mobile・WiMAXの3社であることが分かります。
ポイント2. 通信量に対して料金が安いか
次に気になるのはやはり月にどのくらいの料金がかかるのか、そしてどのくらいデータ通信ができるのかという点でしょう。
通信会社別の月額料金と月間通信量を下図で示します。
(※全てキャンペーン適応後の税抜き価格です)
料金に関してはワイモバイルはもともと安い会社で、キャンペーンや期間限定の割引なども考慮すると最安値になることがしばしばあります。
サービス内容が必ずしも契約した時の条件に一致しないことが多々ありますが、あまり通信をしなくてとにかく安い料金で使いたい人にはおすすめなのかもしれません。
しかし、3章で詳しくご紹介しますがWiMAXは他社のポケットWiFiサービスと違って約3万円お得に契約できるので、WiMAXが最安値で月間通信量を無制限に使えることがわかります。
ポイント3. 通信制限の条件が厳しくないか
せっかくポケットWiFiを使っても通信速度が遅かったり、すぐに速度制限がかかってしまうと十分に使えませんよね。
また月にどのくらいの通信ができるのか、速度制限を受けてしまうとどのくらいの遅さになってしまうのか気になるところです。
1章でも既に触れましたが、改めて5社の通信速度と速度制限の条件、制限時の通信速度を比較します。
ワイモバイルは既に触れた通り、最も厳しい通信制限があるのでポケットWiFiでたくさん通信したいと考えている人には合わない契約条件になっています。
上図の比較からWiMAXギガ放題プランが月間無制限で通信することができ、3日で3G以上使用して速度制限を受けた場合でも公式で700kbpsが十分に通る速度は出すと発表しており、ユーザーが実際に計測すると6Mbps前後は出るのでストレスなく使える事が分かります。
速度制限の体感時間
どのくらい遅い速度になるのか、3つの利用例を元に比較してみました。
このように、速度制限の128kbpsが通常のインターネットも満足にできない遅い速度である事に対して、6MbpsはYoutubeの動画を標準画質で見れるぐらいの速度なので、UQ系WiMAXは制限を受けても快適に使い続けることができます。
ポイント4. 高速通信できるエリアが広いか
ポケットWiFiサービスが実際にどのくらいの速さで、利用できるエリアが広いかが大事になってきます。
通信速度について
既にポイント3で詳しく比較しているので分かりますがワイモバイルは理論値で最大速度が261Mbpsと2016年5月現在、国内モバイル通信会社が提供しているサービスの中では2番目に速い通信速度です。
しかし、実際の速度は速度規制を受けていない時でも20Mbps前後しか出ていません。速度規制後は言うまでもありません。
通信エリアについて
ご存知の通りワイモバイルはウィルコムやイーモバイルが合併してできた会社で、その後ソフトバンクの子会社化しています。そのためソフトバンクは日本で一番電波を割り当てられている会社で、ワイモバイルもその恩恵を受けているはずです。
しかし、依然として繋がらないというユーザーの口コミや書き込みが多く見られます。
ご自分の自宅や職場、よく行く場所などで使えるエリアなのか、またどのくらい高速で通信できるのかを下記のリンクで判定をして比較してみてください。
結論
WiMAXの通信量は月間無制限で利用することができ、3日間で3GB以上使って速度制限を受けても実測で6MbpsというYoutubeの動画を標準画質で見るのにストレスを感じないほどの速度で使い続けることができます。
WiMAXは価格も他のサービスと比較しても最安値で、最大速度は220Mbpsで他社の理論値からするとやや遅いですが、2020年に1G(≒1000M)bpsと現在の光回線の最高速度と同じになる予定で実際の通信速度は最速なので、ポケットWiFiの中でただ一つの選択肢と言って良いでしょう。
3.WiMAXを契約するのにおすすめなプロバイダ2社
ポケットWiFiを契約するのであれば、ワイモバイルのポケットWiFiよりもWiMAXが月額料金が圧倒的に安くおすすめです。
そして、さらにその月額料金を劇的に下げる方法があるのでご紹介します。
おすすめのWiMAXの契約方法
現在、WiMAXを契約する方法は3つあります。
- UQ WiMAX公式ホームページ:http://www.uqwimax.jp/
- 家電量販店・auショップの店頭:『ヨドバシカメラ』『ヤマダ電機』など
- プロバイダ(代理店)のホームページ:『GMO』『BIGLOBE』『So-net』など
結論から申しますと、多くのキャッシュバックをもらえて通信料金を更にお得に安く節約できるプロバイダのホームページから契約するのが最もおすすめになります。
ベストなプランの選び方
WiMAXを利用したい期間や使いたいデータ量によってあなたに合ったプランが異なってきます。期間が長いか短いか、データ量が多いかそうでないかによって4つのプランから選べます。
ここではキャッシュバックを受けられる2年契約での利用期間を前提に、月にどのくらいデータを使いたいかで「通常プラン(7G)」か「ギガ放題(無制限)」の2つからお選びください。
ちなみに7GBでできる事は下表の通りになります。
動画の視聴時間や地図アプリをナビとして使う時間などに注意をすれば、普通にインターネットで検索をしたりメールのやり取りをするのに7GBは十分なデータ通信量になります。
この端末機器(Wi-Fiルーター)を選べば大丈夫!
WiMAXで通信をするための端末機器がたくさんあってどれを選んだら良いのか迷ってしまいますよね。
端末機器はW02を選んで頂けると家の中や外出先、都会や田舎などあらゆるシーンで万能に使えるので安心です。
「WX02」は通信モードを旧回線「WiMAX」と新回線「WiMAX2+」を自動で切り替える機能があるため、電波が悪いときや移動中は電池の消耗が早いという口コミが見受けられます。
詳しくはどの機種を選べば良いのか、スペックや口コミから徹底検証を行った『WiMAXルーター徹底比較|機種選びで失敗しない3原則』で解説していますので、ご参考ください。
在庫処理のため「W02」の旧機種「W01」を選ぶとキャッシュバック金額が上がることが時々ありますが、その場合は「W01」をおすすめします。
理由としては、外側のデザインと下記機能が追加されただけで中身はほとんど変わらないからです。
「W01」→「W02」で追加された機能: 「通信量カウンターに3日間表示機能を搭載」「省電力モード」
おすすめなプロバイダ2社
WiMAXは本家UQを含む20社以上からサービスが提供されています。上記した通り、家電量販店やプロバイダは代理店のような存在で、提供される通信エリアや速度は本家UQと全く同じです。
各社共に様々なキャンペーンを行っていますが徹底比較調査を行った結果、『BIGLOBE』が最もおすすめのプロバイダとなります。
また、最安値で使いたいという価格を重視される場合は『GMOとくとくBB』もおすすめのプロバイダとなります。
『BIGLOBE』は充実したサポートと分かりやすい契約でおすすめ
今一番オススメするプロバイダで、ネットの評判も満足度No.1といった特徴があります。
キャッシュバックが26000円と金額だけを見ると上位2プロバイダに見劣りしますが、キャッシュバックの受け取り方法が1番簡単で13ヶ月後に届く振替払出証書を郵便局に持っていくだけで現金を受け取れます。
詳しくは「元販売員が教えるWiMAXはBIGLOBEを選ぶべき全理由」をご覧ください。
最安値でWiMAXを使いたいなら『GMOとくとくBB』
『GMOとくとくBB』はキャッシュバックが33000円と1番金額が高く、桁違いにお得なプロバイダで1番人気です。
キャッシュバックを受け取る際は注意が必要ですので、プロバイダの特徴とキャッシュバックの受け取り方を解説した『WiMAX2+を最安で!GMOでの契約前に読むべき全知識』を必ずご覧ください。
4. まとめ:ワイモバイルはスマホは安く使えるけど、ポケットWiFiはおすすめできない
ワイモバイルはポケットWiFiサービスを提供している会社として通信制限があまりにも厳し過ぎて、また頻繁にサービス内容の改悪が著しくて企業として信用ができません。
キャンペーンや期間限定の割引をたくさん行っているため、月額料金は最安値近くで使えるのであまり通信を行わなず、とにかく料金を安く使いたい場合はおすすめです。
またスマホに関しては通話をある程度する人は格安で使えるので、その場合は利用する候補に入るのではないでしょうか。
しかし、ポケットWiFiならWiMAXを選択した方が、高額のキャッシュバックを受け取れることができるので特におすすめです。
2016年5月現在プロバイダ・機種・プランは下記が一番おすすめです。
①通信量が月7G未満の人→通常プラン
②通信量が月7G以上の人→ギガ放題
上記の内容で契約をし、快適で良心価格のポケットWiFi通信生活を楽しんでください。
※特定の紹介サイト経由だとキャッシュバック条件や解約条件が変わってしまう場合もあるので、契約は必ず公式ページ経由で行いましょう。『BIGLOBE公式ページ』『GMO公式ページ』
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