福家司
2016年5月10日03時00分
シベリア抑留体験者で舞鶴引揚(ひきあげ)記念館で語り部を務める原田二郎さん(91)=綾部市=が今月、引き揚げ以来初めて、抑留されていたロシア・ハバロフスクを訪問した。9日に舞鶴市平の同記念館で会見した原田さんは、「仕事をした証しを見ることができた」と感慨深げに話した。
原田さんは中国東北部の野戦病院などに勤務し、終戦後の1945年11月から約4年間、ハバロフスクに抑留された。
今月1日から4日間、次女の保健師、山下真由美さん(44)と現地を訪問。収容所の跡には別の建物が立っており、「70年前は人がいない原野だったのに、まるで大阪の街を歩いているみたいで、夢を見ているようだった」と変貌(へんぼう)ぶりに驚いたという。
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