闘病中の北斗晶からこっちが元気をもらった

　お笑い芸人の前田健さんが虚血性心不全で亡くなった。時を置かず、落語家の三遊亭小遊三師匠が心房細動不整脈の手術を受けていたことを知ってビックリした。師匠は山梨県・都留高で私の１年先輩。卓球部で、体育館では私が所属した体操部と隣り合わせだった。高校時代は縁がなかったが、社会人になって共通の知人を介して知り合った。

　師匠にメールを送ったら「大丈夫です。元気にしています」と返信をくれた。処置がうまくいって、普段と変わらぬ生活をしているという。「笑点」は立川談志時代からのファンで、いつも通り出られていてホッとした。

　気になっている人がもう一人いる。元全日本女子プロレスの北斗晶だ。先日、東京都内にあるブル中野の店に行ったら、彼女が携帯で連絡をしてくれ、抗がん剤治療で入院中のベッドから写真を送ってくれた。かつてリングで生死を分けた大事故から生還した不死鳥。元気そうな笑みにこっちが元気をもらった。　（格闘技評論家）