阿久津篤史、野村周平
2016年5月9日22時57分
2020年東京五輪の追加競技に大会組織委員会が提案している「野球・ソフトボール」が、国際オリンピック委員会(IOC)に認められるかどうか、国内の関係者に不安が広がっている。IOCは6月上旬の理事会で協議する予定だが、大リーグ機構(MLB)が五輪参加に消極的で、ベストメンバーがそろうか疑問視する声もあるからだ。
「(野球が採用されると)決まったわけじゃない」。関係者によると4月中旬、夏季五輪28競技の国際競技連盟でつくる夏季五輪国際競技連盟連合(ASOIF)総会の際、IOCのバッハ会長は組織委の室伏広治スポーツディレクターに釘を刺したという。
五輪専門サイト「インサイド・ザ・ゲームズ」はASOIFのリッチビッティ会長がこの総会で、「最初から500人の選手は多過ぎる」と発言したと伝えた。IOCは五輪の開催都市に、実施したい競技・種目を提案する権利を認めており、適用される最初の大会が東京五輪だ。これを受け、組織委は復活を目指す「野球・ソフトボール」を始めとする5競技18種目(参加選手は計474人)を提案しており、一括して採用してくれるよう求めている。その競技関係者や組織委が顔をそろえた場での、冷や水を浴びせる異論だった。
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