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なにか買ってあげる

豊かじゃないインターネットの話

ティム・オライリーがWeb2.0を提唱してからおよそ10年以上。いつでも誰とでも繋がれる、誰でも何でも言える、表現できる。そんな夢みたいな世界がやってきたけど、なんか違う気がする。すごい違和感を感じる。ツイッターを覗けば、毎日の様に何かしら何処かしらで火事が起きている。

見ず知らずの人に石を投げる人たち、投げ返す人たち。。そこに目的は無く延々と続けられる代理戦争のような状況。相手を再起不能まで論破するか、されるか、形勢が不利になったりすれば最終的にアカウントを消すか鍵をかけてハイ終わり。気持ち悪い。どこが豊かなインターネットなのだろうか。そもそもインターネットにおける豊かさは、人間的立場・地位によらず万人が無数の選択肢から選ぶ自由があることであろう。それには、自己というブランディングを成功させ、他者から自分を認知されること、また自分も他者の表現を認めることが必要になる。何かする度に「こんなものは間違ってるしダメだから今すぐ死ね」みたいなことを言われたら誰も行動しなくなってしまう。家で楽しくパソコンを触っていたらクレーン車がいきなり突っ込んでくるくらいに酷い。

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最近のインターネットでは1回でも選択肢ミスったら死ぬ感じで、めちゃくちゃエクストリーム感がある。常に緊張感を強いられている。FPSみたいに一定時間が経つと体力ゲージが回復するようになって欲しいけど、そうはなっていない。これは道徳でもなんでもなく、個々人の承認欲求、自己実現欲求は相反し、それでいてインターネットでは個人の違いを違いとして認め合う、違いを違いとして距離をコントロールするということをルールとする、インターネットにある豊かさとはこういうことなんだと思う。

ただ、望まずとも自分の許容範囲を大幅に超えた情報がインプットされ続けた結果、ゾーニングがうまくいってないのか、どうも今のネットコミュニティはそこがグチャグチャな感じがするのだな。「デジタルデトックスのすすめ」なんてアホみたいな流行りがでるのもうなずける。これは手の届く範囲の繋がり・発信、誰かに必要とされてる感であり、そのような「ひと昔前のローカル感」に回帰せよという合図のような気がしている。

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