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【桜井紀雄が見る劇場型半島】
なぜ韓国のトイレには便座横にごみ箱があるのか? 外国人に「不衛生」と言われ、撤去の動きも…
ビーカーに入れ、600回かき混ぜ、100秒未満で全て溶けなければ、製品としてパスできない。
「便器が詰まった」として業者が駆けつけても、「犯人」がトイレットペーパーということはまずなく、たばこの吸い殻やストッキングだったり、おもちゃのブロックや財布、携帯電話だったりすることもあるという。
では、トイレにごみ箱が置かれるようになった由来はどこにあるのか-。
トイレ文化市民連帯の代表は同紙の取材に「トイレットペーパーが貴重だった1970年代に新聞紙などを代わりに使い、別途捨てていた」ことが習慣につながったと説明する。
当時、大半がくみ取り式だったこともあり、回収業者が紙と混ざるのを嫌い、家庭で紙を別に燃やしていたともいう。この「分別」する習慣が、水洗が普及した後も廃れることなく、続いてきたというのだ。
ただ、習慣とは恐ろしいもので、地下鉄での本格撤去が始まる前に、8駅で試験的にごみ箱をなくした際には、「不便だ」といった苦情が起き、2カ月でごみ箱を再設置したこともあった。家庭内でも、年配者が子供たちに「トイレに紙を流すな」と叱りつける情景も見られるという。
しかし、外国人から韓国式トイレ習慣が「不潔だ」といった“汚名”を着せられているのは事実だ。韓国人の中でも、快く思っていない人が多いようだ。
辛い韓国料理を食べると、おなかが緩くなる記者にとっても、一日も早い隣国トイレの文明開化を願いたい。(外信部記者)
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