崩落した阿蘇大橋 県に代わって国が復旧へ

崩落した阿蘇大橋 県に代わって国が復旧へ
地震による大規模な土砂崩れで崩落した熊本県南阿蘇村の「阿蘇大橋」の復旧について、国土交通省は高度な技術が必要になるとして、橋を管理する県に代わって国の事業として行うことを決めました。
熊本県南阿蘇村の阿蘇大橋付近では、地震によって大規模な土砂崩れが発生して、全長200メートル余りの橋が崩落し、通行できない状態が続いています。
阿蘇大橋は熊本県が管理していますが、活断層の対策など工事に高度な技術が必要になるとして、国土交通省は9日、県の代わりに国が復旧事業を行うことを決めました。
この付近では国が管理する国道57号線も土砂が流れ込んで寸断され、今月5日から新たな土砂崩れを防ぐための対策工事が始まっていて、国はこれらの工事を一体的に進めることで復旧を早めたいとしています。
国土交通省九州地方整備局は、復旧方法について専門家と検討する技術検討会を設置し、10日に1回目の会議を開くことにしています。
九州地方整備局は「国際的な観光地である阿蘇山への重要な観光ルートで、地域経済にも大きな影響があるため、早期復旧に全力で取り組みたい」とコメントしています。