大学生がバイトするのは時間の無駄なのか?バイトの目的・意義についてまとめてみた

現在日本では、飲食店やコンビニなどの販売店、家庭教師、塾講師などを中心に大学生のアルバイトスタッフは貴重な労働力として欠かせない存在になっています。
一方で『大学生の本分は学業であるのだからアルバイトで時間を浪費せず勉学や研究に時間を割くべき』という意見も少なくないのではないでしょうか。
今回は大学生がアルバイトをする目的や意義として肯定的に考えられるもの、アルバイトをする際に注意しなければならない点などをご紹介したいと思います。
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1.アルバイト・パートから正社員、さらには社長になるケースも

アルバイトやパートタイムの勤務から正社員になっていくケースも少なくありません。
将来的にその職場での就職も視野に入れているのであればアルバイト勤務を通して実力をつけていくということもありなのではないでしょうか。
雇う側としても、アルバイトやパートタイムの勤務で仕事内容覚えてもらっているスタッフを正社員にすれば即戦力としての活躍が見込めますし、そのスタッフのスキルや能力を把握した上で採用ができるのでミスマッチも減るというメリットがあります。
その他、新卒採用でも中途採用でも社員募集にはある程度のコストがかかるため、現在勤務しているアルバイトやパートタイムのスタッフを正社員として採用できればコストを抑えられるのです。
つまりアルバイトやパートタイムでの勤務もしっかりとスキルを身につけながら積極的に頑張っていけば将来的に正社員として安定した収入を得ながら勤務することができる可能性もあるので、そういった目的を持った大学生にとっては貴重な時間を使ってアルバイトをする価値もあるのではないでしょうか。
ブックオフの橋本真由美現取締役相談役も元々は1990年に時給600円のパートタイム勤務からスタートして店長などを経て2006年には代表取締役社長まで昇進しました。吉野家の河村泰貴代表取締役社長もアルバイトスタッフ出身であるなど、アルバイトやパートタイムスタッフとして経験や実績を積み社長まで上り詰めた人たちもいるようです。

出典:ブックオフHP
②講義だけでは学べない現場経験を積むことができる

アルバイト経験を通して、学校の講義だけでは学べない現場経験を積むこともできます。
例えば将来は学校の先生になりたいという人にとって教育現場でアルバイトをすることがその顕著な例と言えます。

自分が中高生だった頃とは少しずつ時代も変わっていますし教育課程も数年ごとに改定されています。もちろん教育実習などの短期間現場に行くカリキュラムはあるかもしれませんが、仮に大学4年間ずっと塾講師や家庭教師などの教育系アルバイトをすればリアルタイムでの中高生の変化を知ることもできるでしょうし、何よりも指導スキルの向上が図れるのではないでしょうか?
他にも将来花屋を持つことが夢の人であれば花屋でのアルバイトをすれば花屋経営に必要な業務や表からは見えない苦労なども学ぶことが出来るでしょうし、取引先のコネクションができるということも考えられます。
また近年はグループ店としての独立支援を積極的に行っている飲食店なども少なくなく『将来は独立』という目標を持った人がアルバイト経験を通してスキルやノウハウを身に付けるということも少なくないです。
将来の目標が教育系の仕事なら教育業界、飲食系なら飲食業界、販売系なら販売業界、広告系なら広告業界などそれぞれの業界の知識や経験を見つけたい方ならそういった業界のアルバイトを経験してみるのも一つの近道と言えるので能力開発のためのアルバイトという考えもありなのではないでしょうか。
③社会勉強になる、見識を広めることができる

将来の目標が決まっていない、もしくは興味のあるアルバイトがあるものの将来の目標には直接繋がらないという場合でも精一杯アルバイトに取り組んで得られるスキルやノウハウを身につけたいという前向きな姿勢であればそのアルバイト経験は金銭以外にも価値あるものになると思います。
例えば電話対応業務があるアルバイトであれば『お世話になっております』『失礼いたします』などの最低限の電話マナーを教えられるでしょうし、お客様やバイト先に迷惑をかけまいと自分で敬語や電話応対法などを学べば将来社会人になった時のビジネスマナーの礎になるでしょう。
またアルバイト経験の中で将来の選択肢になかった業界について興味を持てば自分の可能性を広げることにもなります。
『もともと教員志望で教育現場での経験を積む目的で学習塾でのアルバイトをしていた結果、自分の希望にあった仕事は学習塾だったために塾講師に就職した』『もともと時給がよいという理由だけで営業のアルバイトをしていたが、自社製品をお客様に認めてもらって購入してもらう喜びを知ったために就職活動でも営業職に絞った』『コールセンターでのアルバイトで敬語などの電話応対術を徹底的に教え込まれたために新卒入社後、ビジネスマナー研修では同期の中ではもちろん、先輩社員よりも高評価を得た』などアルバイトでの経験が自分の人生観を形成したり、社会人になってからのビジネスマナーの土台となったりという事例は多くあります。
先述のブックオフの橋本真由美現取締役相談役も最初は『学費の足しになれば』という動機ではあったのですが、全く業界経験がない中でも仕入方法や販売方法、棚の陳列方法など、とにかく自分たちで試行錯誤してよい店舗運営ができるようにと前のめりで取り組んでいった結果、どんどん新しい仕事を任されるようになったそうです。
つまりお小遣い稼ぎが前提としてありつつもただの時間の切り売りではなく、その業務の中でも目が出るように精一杯取り組んでいけば給与以外にもより大きなものを得るチャンスがあるということです。

④何も考えず働くだけでは金銭以外に得るものが少ないかもしれない

上記のようにアルバイトとしてメキメキと実力をつけて正社員としての入社、将来に向けたスキルやノウハウを身に付ける、独立に向けた下積みをするということも可能ではあるのですが、それはあくまでアルバイト勤務の中で意欲的な活動をした場合のみであるかもしれません。
言い方を変えれば仮にアルバイトスタッフとして4年間勤務していたとしても、勤務中の態度が良くなかったり仕事の質が悪かったり向上心なく時間を浪費していただけでは決して正社員として入社できることはないでしょうし身につくスキルやノウハウもわずかである場合が多いです。
例えば将来教員を目指している人が塾講師としてアルバイトをしていてもただなんとなくその場しのぎの指導をしているだけでは生徒の満足度はもちろんですが指導力や教育者としての人間力も身につきませんし、コンビニやアパレルなどの販売業でも居酒屋などの飲食業でも同様に時間の切り売りをしているだけでは将来独立しようとしてもきっとアルバイト時代の活かせる経験が少ないのではないでしょうか。
学業が本分である学生がその貴重な時間を使ってアルバイトをするのですから、そのアルバイト経験を人生の糧にするためにも前のめりになって精一杯取り組んでいったほうがよいかもしれません。

⑤やりたいことのためにお金が必要

これまではアルバイトをする意義や目的を主に金銭以外の経験やノウハウという観点で評価してきましたが、そういった経験やノウハウを積み重ねたいという目的でなくても、単純に目標に向けた金銭を得るためという動機も一般的に理解を得られるケースもあります。
例えば単純に学費を得るためにアルバイトをするという学生もいるでしょうし、留学資金を貯めるためという場合もあります。スーツ代や交通費、宿泊費など就職活動に向けた資金を貯めるため、将来の独立資金を貯めるために必要に応じてアルバイトをしているという人もいるでしょう。
将来の自分の夢に向けた経験やノウハウを得るため以外にも、そういった目標実現のための資金を稼ぐという観点では単純に金銭目的のアルバイトに時間を費やすということもありなのではないでしょうか。

まとめ

①自分の興味関心の高い分野、夢の実現に近づいていくための業界でのアルバイトであれば精一杯取り組むことが自分のスキルアップ・キャリアアップにつながる
②仮に分野・業界が自分の将来の目標に直結しない場合でも、その現場で得たスキルやノウハウをより高いレベルで習得・昇華していく意欲があれば自分の人生観やキャリアを形成していく要素になる
③具体的な目標実現に向けた資金を集めるため、学業を全うするための最低限の収入を得るためのアルバイトは必要な場合もある
④ただ漠然としたお小遣い稼ぎのためにぼーっとアルバイトをするのであれば得るものが少ないかもしれない
以上、大学生がアルバイトをする意義についてのまとめでした。
参考にしていただけると幸いです。
また、みなさんはどうお考えでしょうか?