【巨人】高木、5戦連続投手に打たれ5失点…3連戦26失点で3位転落

2016年5月9日6時0分  スポーツ報知
  • 5回無死、桂の投ゴロの打球を体に当てる高木
  • 中日に3連敗し、グラウンドに一礼してベンチを後にする高橋監督(右)

 ◆巨人4―11中日(8日・東京ドーム)

 巨人が今季2度目の3連敗を喫し、3位に後退した。今季ワースト17被安打で同ワーストタイ11失点。先発の高木は5試合連続で投手に許した安打絡みで失点するなど、6回途中5失点と崩れた。3戦26失点と苦しんだ投手陣だけでなく、打線も本塁打を除く適時打が3連戦で1本のみ、とつながらず。東京Dでの中日3連戦3連敗は、2006年7月4~6日以来10年ぶりとなった。

 苦しく、長いゴールデンウィークが終わった。現実を受け入れ、由伸監督は淡々と敗因を分析した。「流れもあるから、すべてそうとはいえないかもしれないけど、チームとして(投打)両方がなかなかうまくいっていないのかな、と思いますね」。3連敗で4月14日以来の3位転落。3連戦は7得点26失点と投打に精彩を欠き、10年ぶりに本拠地で中日に3タテを食らった。

 またしても、高木が投手に打たれた。0―1の5回1死。バルデスに許した右前打から2点を失った。6回には3連打を浴びて5回0/3、10安打5失点で3敗目を喫し「結果を出さないと意味がない」と絞り出した。高木が投手に安打を許すのは5試合連続。すべてが失点につながっており、指揮官は「(対投手は)意識しているんでしょうけど、結果がすべて」と断じた。

 現状打破を目指した采配も実らなかった。由伸監督は、今季35試合目で初めて小林誠を先発から外し、相川にマスクを託した。22年目のベテランは右打者内角にカットボールを配するなど高木の新味を引き出したが、投手への安打から事態は暗転した。

 再びバルデスを打席に迎えた6回1死二塁では、次打者の大島と左打者が続くこともあり、左腕の公文を投入。田原誠―公文と小刻みな継投で失点をとどめたが、7、8回にマシソン、山口が崩れて万事休した。今季ワースト17被安打、同タイ11失点。大型連休中9戦で55点を失い、由伸監督は「結果だけでいえばヒットも打たれているし、点数もとられている試合が多い。何とかしないといけない」と立て直しの必要性を口にした。

 攻撃も本来のつながりを欠いた。6回、片岡の2ランで3点差に迫り、なお2死一、三塁としたが、ギャレットが三振。3連戦で4本塁打を放つ一方、一発を除く適時打は1本だけに終わった。最近9戦は1試合平均2・3得点。投打の低迷がゴールデンウィーク2勝7敗という結果を招いた。

 10日からは敵地で阪神2連戦。指揮官は「(投手は)何とか抑えなきゃいけないし、どんな展開でも打者は打たなきゃいけない」と投打の奮起を促した。この日、村田は観客席に飛び込んでフライをつかみ、立岡は一塁へ頭から滑り込み次につなごうとした。勝利への執着心は開幕から変わっていない。

 試練の黄金週間となったが、首位の中日とは、わずか0・5差。正念場を総力で乗り越え、首位返り咲きを狙う。(宮脇 央介)

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