ビキニ被ばくで国賠初提訴
高知の元船員ら45人
2016/5/9 13:36
米ビキニ水爆実験を巡る国家賠償請求訴訟の提訴のため、高知地裁に入る原告団=9日午後 1954年の米国による太平洋・ビキニ環礁での水爆実験の際に周辺海域にいた元漁船員やその遺族ら45人が9日午後、被ばくに関する調査結果を日本政府が長年開示せず、米国への賠償請求の機会を奪われたなどとして、元船員1人当たり200万円の慰謝料を求める国家賠償請求訴訟を高知地裁に起こした。
原告側によると、ビキニ実験を巡る国賠訴訟は初めて。被ばくした第五福竜丸(静岡県焼津市)の元船員らには55年に米側から見舞金が支払われており、提訴で国の責任を追及するとともに、救済実現を目指す。