熊本地震 鉄道不通で臨時通学バスの運行開始

熊本地震 鉄道不通で臨時通学バスの運行開始
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熊本県南阿蘇村で起きた大規模な土砂崩れなどでJR豊肥線の一部区間が不通になっていることを受け、9日から熊本市内に通学する高校生などを対象にした臨時バスの運行が始まりました。
地震による大規模な土砂崩れなどで、南阿蘇村などを通るJR豊肥線は大津町の肥後大津と大分県の豊後荻の間が不通になっているほか、南阿蘇村と高森町を結ぶ南阿蘇鉄道も全線が不通になっています。
臨時の通学バスは、南阿蘇村と高森町が高校生や大学生などを対象に9日から無料で運行を始めたもので、熊本市などを結ぶバスが登下校の時間帯に合わせて8本運行されます。
南阿蘇村役場の長陽庁舎では9日午前5時半に肥後大津駅に向かうバスが出発し、熊本市内の私立高校に通う高校生などが乗り込みました。
この区間の鉄道での所要時間はおよそ20分でしたが、バスはう回ルートを走るため、およそ1時間半をかけて肥後大津駅に到着しました。バスを降りた高校生たちは豊肥線に乗り換えて熊本市方面に向かったり、大津町の高校に登校したりしていました。
熊本市内の私立高校に通う1年生の女子生徒は「自分で弁当を作るので、けさは4時に起きました。朝が早いのは大変ですが、バスを運行してもらえるだけでありがたいです」と話していました。