熊本県知事 農林水産業の早期復旧へ国の支援要望

熊本県知事 農林水産業の早期復旧へ国の支援要望
熊本県の蒲島知事は農林水産省を訪れ、一連の地震で大きな被害が出ている農林水産業の早期復旧のため、国の支援を要望しました。
一連の地震で熊本県では、田畑や農道に亀裂が入ったり畜舎などの農業用施設が壊れたりする大きな被害が出ていて、農林水産業の被害額はこれまでに1022億円余りに上っています。
これについて熊本県の蒲島知事は9日、農林水産省を訪れ、森山農林水産大臣に早期復旧に必要な国の支援を求める文書を手渡しました。
この中では、地震で被害が出た農地や農業用施設について、復旧に必要な費用の国の補助率を引き上げることや、水田に水を供給する設備が壊れて今期のコメづくりを断念せざるをえない生産者が大豆などほかの作物に転換する際、種の確保など支援を求めています。
これに対して森山大臣は「できることは補正予算にかかわらず取り組みたい。スピード感を持って取り組むことが生産者の元気につながる」と述べ、国として必要な支援に迅速に取り組む考えを示しました。
要望のあと蒲島知事は「農林水産業は熊本県の基幹産業であり、ただ復旧するだけではなく、創造的な復興に取り組んでいきたい」と述べました。