志村英司
2016年5月9日03時00分
名古屋市中区にある愛知県図書館が4月20日で開館から25周年を迎えた。県民の「知の拠点」だが、県の財政悪化で資料購入費は4分の1に減った。サービス水準を低下させないため、近隣の県立図書館との連携を強めるとともに、デジタル対応も急ぐ。
名古屋城の外堀の中にある県図書館は、栄地区にあった旧図書館(1959年開館)が手狭になったため、91年にオープンした。地上5階、地下2階建てで、開館当時に約75万冊だった所蔵資料は120万冊を超える。年間の利用者数は約60万人で、貸し出しカードの登録者数は約4万6千人。
唯一の県立図書館として、市町村の史誌や民俗資料など一般には流通しない図書を集める。この地域の主力である自動車産業をはじめ、産業や科学技術の分野の資料を豊富にそろえる。住民生活に密着した資料を集める市町村立の図書館にはない強みだ。
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