黒川和久
2016年5月9日07時25分
東武スカイツリーライン竹ノ塚駅(東京都足立区)付近の下り急行線の高架橋が完成し、住民らがその上を歩く「レールウォーク」が8日にあった。高架橋は29日から電車が走る。
駅南側の踏切では2005年3月に、4人が電車にはねられて死傷する事故が起きた。地元は長年高架化を要望し、区が主体となって1・7キロの区間で高架化工事を進めている。
レールウォークには抽選などで選ばれた約700人が参加。高さ9メートルにある約80メートルの区間を歩いた。05年の事故で母親を亡くした加山圭子さん(61)は「今日は母の日。母を思い出しながら歩きました。踏切事故がなくなるよう工事が進むことを願っています」と語った。近藤弥生区長は「工事費が膨らむこれからが正念場。事故なく一日も早く完成させたい」と話した。
東武鉄道によると、事故のあった踏切は朝のピーク時は1時間に計58分間閉まっている。今回の高架化によって遮断時間はピーク時が1時間に数分短くなり、1日では1時間程度短縮される。すべての線路が高架化されるのは21年春の予定。(黒川和久)
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朝日新聞社会部
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