ヘイトスピーチが世に台頭してから、在日朝鮮人をはじめとする多くの人々が心に傷を負ってきた。これを日本社会全体の問題とする市民たちの行動によって、国もようやく法律の制定に向け、動き出した。差別をなくし、共に生きる社会をつくるため、ヘイトスピーチのある今の社会をもう一度見つめなおす。
さまざまな分野の方々に、この春おすすめの映画、本、音楽を挙げていただきました。選者は映画監督に会社役員、役者、アスリート、教員…、選んでもらった作品は定番からマニアックなものまで、それぞれのこだわりが随所にあふれています。春真っ盛りの季節。あなたも新たな世界に触れてみませんか。
文部科学省は3月29日、「朝鮮学校に係る補助金交付に関する留意点について」と題した通知を出した。各地方自治体の判断に委ねられている補助金の支給に対し、政治・外交問題を理由に「留意」を促すという前代未聞の通知に、各地から非難の声が相次いでいる。
二〇〇八年ニ月二十六日に、朝鮮民主主義人民共和国の平壌市内にある東平壌大劇場で、ニューヨーク・フィルハーモニック(NYフィル)がコンサートを開いた――、この歴史的な出来事は、その後の核やミサイルや拉致に関する膨大な「北朝鮮」報道に塗り潰され、今やごく一部の日本人にしか知られていません。 この公演を収録したDVD『NYフィル・イン・平壌』を是非、見てほしいのです。 一〇七分の本編は、朝鮮民主主義人民共和国の国歌「愛国歌」とアメリカ合衆国の国歌「星条旗」から始まり、ワーグナー「ローエングリン第三幕への前奏曲」、ドボルザーク「交響曲第九番 新世界より」、ガーシュウィン「パリのアメリカ人」、ビゼー「アルルの女 組曲第二番」、バーンスタイン「キャンディード 序曲」、管弦楽「アリラン」で終わります。 リュウ・ミリ●作家 1968年生まれ。神奈川県出身。福島県南相馬市在住。1993年、「魚の祭」で第37回岸田戯曲賞受賞。1997年、「家族シネマ」で第116回芥川賞受賞。2008年10月、朝鮮民主主義人民共和国を初訪問。近著に小説「JR上野駅公園口」(河出書房新社)、「貧乏の神様 芥川賞作家困窮生活記」(双葉社)がある。
とじ込みのはがきにアンケートの回答と5月号78ページの「まちがいさがし」「クロスワード」の答え、希望する賞品(1点)の記号、名前、年齢、性別、職業、住所、電話番号をご記入のうえ、52円切手を貼って投函してください。 ■2016年5月20日消印有効です。 ■当選者の発表はイオ2016年7月号の誌面で行います。また、本誌についてのご意見、ご感想もお書きくださるようお願いいたします。 ※プレゼント郵送の際、はがきに記載された名前と表札の名前が違っていると、正しく送られない場合があります。違う場合は表札の名前もご記入ください。
特集:STOP! ヘイトスピーチ~共に生きる社会を目指して
特別企画:この春おすすめ 映画&本&音楽
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