鎌倉市稲村ガ崎の国道134号付近で起きた下水道管の破損で下水を海に放流している問題で、市は27日、放流口付近の水質調査の結果を発表した。最大で基準の2900倍の大腸菌群数が検出された。現場の海域は人が近寄れる場所ではないため、健康被害などは確認されていないという。
市は24、25日に放流口付近3カ所で調査を実施。放流口横で100ミリリットル当たりの大腸菌群数が基準の2900倍、放流口から約50メートル離れた2カ所で52倍検出された。
沿岸から約200メートル離れた周辺海域5カ所でも測定したが、基準を超えた値は検出されなかった。今後、海水浴場や漁業への影響も調べるため調査地点を増やし、専門業者による詳細な検査を実施するという。