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 性的少数者への理解を求めるパレード「東京レインボープライド」で8日、代々木公園内に設けられたステージには、米国、英国、スコットランドの駐日大使が登壇した。今年で5回目となるイベントに米国の駐日大使として初めて参加したキャロライン・ケネディ大使は、「誰もが愛する人と結婚できるようになるべきだ」と話し、会場から大きな拍手を受けた。

 ケネディ大使は、イベントのロゴ入りTシャツに虹色のストールをはおって登場。「駐日米大使として初めて参加できたことを誇りに思う」とあいさつし、「米国で、日本で、世界で、多くのLGBT(性的少数者)の子どもがいじめにあい、大人が差別されている。私たちは偏狭さや冷酷さと戦っていく」と述べた。

 その後、朝日新聞などの取材に応じ、「LGBTの権利の問題は、現代の公民権問題にあたる。米国でも時間をかけて少しずつ、同性婚の合法化を実現してきた」と話し、東京都渋谷区などで同性パートナーシップを認める制度が成立したことを挙げて「日本でも運動は前進しており、支援していきたい」という考えを示した。