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画像引用:heddels.com

岡山は日本製デニムの生産地として海外でも広く知られています。
海外のデニム情報サイトが岡山の児島ジーンズストリートの事を紹介していました。


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デニムヘッズならほとんどの人間が日本産デニムが岡山産だと知っている。
が、児島の事を知っている人はあまりいないだろうし、ジーンズストリートの事を知っている人はもっと少ないだろう。
我々は先日桃太郎ジーンズとジャパンブルージーンズの親会社である藍布屋のジェネラルマネージャーと出会い、ジーンズストリートの特別なツアーをしてもらった。

このストリートに関しては英語でのちょっとした情報もあるから、まずは交通手段や営業時間、店舗の場所などの具体的な情報の前に児島の歴史的な背景を説明しようと思う。
全ての店舗を紹介するわけじゃない事を注意してほしい。
ここでは興味を引いた店舗のみを紹介している。

全ての店舗については下記の地図を参照してほしい。
 
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画像引用:heddels.com


■日本製デニムの歴史
日本語が読めない人にとって50年代以前の日本産デニム史の情報を見つけるのは難しい。
実の所日本産デニムの歴史は深く、16世紀まで遡る。
当時岡山の大名だった宇喜多秀家は”海の干拓”も含まれる大規模な造成計画を開始した。
これは浅瀬から水を出し、陸地を作り出すものだ。
こうして小さな島である”児島”は生まれたのだ。
海水では稲は育たないため住民は塩耐性の強い木綿を植える事にした。
そして真田紐(伝統的なリボン)、靴下、小倉帯地(伝統的な着物用の帯)、袴の生産で岡山の評判が上がっていく。

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画像引用:heddels.com
 
19世紀後半になると外国人が日本に来るようになり新しいファッションを日本に持ち込んできた。
それによって日本の伝統的な衣装は人気がなくなっていってしまう。
需要が減る事で雇用も減少していく。
岡山の生地産業は他に作るものを探していた。

幸いな事に19世紀末が日本の大学が制服を採用した時期であり、制服はすぐに日本全国へと広がっていった。
流行に左右されない制服は安全な選択肢だ。
が、第二次世界大戦後に新たな脅威がやって来た。
合成繊維だ。
またも岡山は他に作るものを探す事となる。
第二次世界大戦時、アメリカ兵はデニムを履いておりデニムは木綿で出来ていたから岡山の産業界はデニムを作る事にした。
こうして1965年にビッグ・ジョンが生まれた。


■ジーンズストリートとは何か?
40年ほど前、児島は活気のある街でジーンズストリート(当時は銀座ストリートと呼ばれていた)はお店で溢れていた。
やがて地方の人口流出に伴い若者達は街を出て大阪や東京のような大都市へと移り、その場所は日本語で”シャッター街”と呼ばれるものへと変わっていってしまった。
そこでジーンズメーカーが頭を寄せ合いジーンズストリートを作り出す指揮を執った。
この人道プロジェクトが砂漠となったストリートに活気を戻し、数百もの雇用を生み出したのだ!


■交通手段
君は日本に住んでいない、あるいは日本に住んではいても車を持っていないと仮定しよう。
ファーストステップ:
まずは児島駅に行こう。
もし大阪や岡山、倉敷に滞在しているなら日本の交通機関はしっかり組織されていて分かりやすいからそんなに難しい事ではないはずだ。

児島駅に着いたらジーンズストリートに行くのに2つの選択肢がある。
駅から出たら何台もタクシーが停まっているのを見かけるからその中の1台に乗りこめば10分・約1200円ほどでジーンズストリートまで行ける。
あるいは完全に旅を楽しみたいならジーンズストリートバスに乗るべきだろう。
1.6ドル(170円)でジーンズストリートの北側にある野崎家旧宅に停まる。
バスは午前9時40分から午後3時50分までしか走ってないから時刻表には気を付ける事。
より詳しい情報はこちらを参照してほしい。
http://www.shimoden.net/rosen/kikaku/jeans.html

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画像引用:heddels.com


■児島駅
児島駅に着いた時点でツアーは既に始まっている。
児島ではあらゆるものがジーンズにちなんでいて、到着した時から眼にする有名なデコレーションを見ればジーンズストリートに行く前に気持ちが暖かくなってくるだろう。

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画像引用:heddels.com



■ジーンズストリート北エリア

■桃太郎ジーンズ&藍布屋
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画像引用:heddels.com

ツアーの始まりが地元のチャンピオンから始まるのは驚く事じゃない。
バスを降りたらまず目につくのがこのお店だ。
このストリートではあらゆるものがジーンズにちなんでいてお店の横の自販機までこのブランドで飾られている。

このお店は3つのセクションに別れている。
お店に入ってまず目にするのが桃太郎ジーンズのセクション。
2番目と3番目は桃太郎ジーンズとジャパンブルージーンズを作った会社のレーベルである藍布屋のセクションだ。
ここには2000ドルする全て天然のナチュラルデニムやアクセサリー、伝統的な着物も売られている。

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■ジャパンブルージーンズ
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次はピュアブルージャパンと間違えられることも多いジャパンブルージーンズ。
親会社は桃太郎ジーンズと藍布屋と同じだ。
コンセプトは若干違っていて、桃太郎ジーンズがビンテージよりなのに対してより現代のファッションやフィットに沿っている。
このブランドはほとんどボトムス限定で様々な色やタイプのジーンズやチノパンを扱っている。
この店は伝統的な家屋の中にあって美しく飾られている。


■藍布屋 藍畑
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藍布屋は桃太郎ジーンズのお店の隣で藍染体験も行っている。
しかし英語の解説は無いから基本的な日本語能力が必要になる。
予約は電話でも可能だ。


■林檎堂
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このお店には女性用や子供用のクールな製品があるから夫や父親は要チェックだろう。
取扱製品は多くないものの、パートナーにデニムでありながらフェミニンなものを着て欲しいと思っているならここには必要なものが揃っている。
子供がいなくても母国で子供を持つ知り合いへのお土産を買うのにもぴったりだ。

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■デニムアイスクリーム
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いや、心配しないでほしい。このアイスはデニムの味はしない。
というかブルーベリー味だ。
日本人の情熱のかけ具合を示す別の例でもある。
このお店は民家の1階にあるのでいつオープンしているかは保証できない。
だが大きな休日やゴールデンウィークのような観光シーズンには開いているはずだ。



■ジーンズストリート南エリア

■BLUXE
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ジーンズストリートの2番目のブロックで最初に眼にするお店がBLUXEだ。
実の所このストリートで一番新しい(訳注:当時)お店で、藍布屋の4番目のレーベルでもある。
このブランドは桃太郎ジーンズよりも高価で顧客によりハイエンドな体験を提供するようになっている。
このストアの作りも接客クオリティもパッケージングも、もちろん製品クオリティも豪華だ。
BLUXEで売られているブランドはSOULIVEという名前だ。
印象的な古民家の中でトップス、ボトムス、アクセサリーを扱っている。

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■カミカゼアタック
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カミカゼアタックはおそらく最もフレッシュな日本産デニムレーベルで、現在はTate + Yoko(日本産デニムを扱うカナダの衣服店)とNaked & Famous(日本産デニムを扱うカナダのデニムメーカー)とのコラボを行っている。
他のお店と違って外観はそっけないがカミカゼアタックのように地に足の着いたブランドにとってこれは予想通りだろう。
魔法は店内に入った時から始まる。
店内は半分が倉庫で半分がアトリエになっていて奥の角ではCEOである金澤憲彦がミシンを扱っている様子を見る(聞く)事も出来る。
彼は真に唯一無二の人物で、彼と話をするのはいつも楽しい。

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■ピュアブルージャパン
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カミカゼアタックのすぐ側にあるこの店については説明の必要はないだろう。
古民家の中が店舗になっている店が多い北エリアと違って南エリアは近代的な建物で構成されているから分かりやすい。


■児島ジーンズ
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我々のツアーが最後に辿りついたのは日本でのみ知られていてまだ世界には知れ渡っていないブランドだ。
児島ジーンズは様々なデザインの作業着やデニムを作っており、生地の重さも13オンスから29オンスまである。
値段も魅力的であることは言うまでもない。


残念ながらジーンズストリートの全てのお店を紹介する事は出来ない。
記事上部の地図を見ればまだまだ訪れるお店がたくさんある事が分かるだろう。
ジーンズストリートは古い通りに作られているから好きなブランドのお店に行き、新しいブランドを発見できるうえに眺めも素晴らしいという事を覚えておいてほしい。

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画像引用:heddels.com




●Philip Che 
ここはデニムヘッズにとってのディズニーランドだな。

●Kevin Steinberger
↑その通り。
しかもお気に入りのブランドのCEOに会えるときたもんだ。
カミカゼアタックはCEOがいつもお店にいてデニムについて語り合えるから凄く良いよ!

●asdf
これは凄い。
店舗内の写真がもっと見たいな。

●Altoclefchris
確かに店内の飾りが見られるとクールかも。

●Kevin Steinberger
↑すまない。
自分達が行った時は店内が凄く混んでて写真を撮るのは難しかったんだ。

●Altoclefchris
↑成程ね。

●Broco Denim
いつか行ってみたいな。

●Dave Allan 
2週間前(2015年5月)に児島のジーンズストリートに行ってきた。
気温は32℃だったけど児島駅からジーンズストリートの南エリアまで10分かけて歩いていった。
児島駅を出てジーンズの日除けの下を歩いて横断歩道を渡って巨大な金属製の噴水の所までまっすぐ歩くんだ。
そこで右に曲がって歩道橋を渡る(行けば分かる)。
歩道橋の左側の階段を下りて歩道橋を渡った道路を上がっていく。
バスのロータリーを右に曲がったら左側200m向こうにジーンズストリートが見える。
(道がデニムブルーになってるから見逃す事はないと思う)
ジャパンブルージーンズでジーンズを買って、無料で33インチ/35インチに裾上げしてもらった。
日本人は裾上げが好きで、自分も気に入ってる。
妻はSETTOのデニムのバッグを買ってたよ。
もし日本産のジーンズが欲しいならここは最高の場所だね。
これ程のバラエティは日本のどこでも見たことが無い。
ジャパンブルージーンズとSETTOは藍布屋傘下ね。
自分達はイギリスから休暇で来てて岡山に数日泊まったんだけど岡山から児島はJRで簡単に行けるよ。
駅の観光案内にはA4サイズの地図も置いてある。
自分達が行ったところはどこもみんなフレンドリーで買い物の手助けをしてくれたから、ほんの数語しか日本語を話せなかったしお店のスタッフもあまり英語を話せなかったけど何の問題もなく買い物が出来た。
自分の持っていたBOSSのジーンズでやって欲しい仕上げを指で指せばそれで十分だったね。
この地域のみんなベンチャービジネスを成功させようと頑張っているから日本に行ったら是非ジーンズを買って欲しい!

●François
7月に日本に行くのを楽しみにしてるんだ。
ありがとう!

●Tim
これは素晴らしいな!
次に日本旅行をする時はどこに行くか決まった。






繊維の街から生地の街へ、そしてデニムの街へと変化を続けている児島。
日本製のデニムは海外でも高い評価を得ており、日本製デニムにこだわったブランドも増えています。



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