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中卒労働者から始める高校生活の主人公は劣等感のかたまりだ

コラム-エッセイ コラム-映画・漫画・小説

通信制高校を舞台にした漫画

誰しも順風満帆な人生を送っているわけでもないし、自分にしてもエリート街道を歩いてきたわけではない。たくさんの挫折があって今がある。

だからなのかな、中卒労働者から始める高校生活の漫画タイトルにひかれて読み始めたんだ。主人公の片桐真実(かたぎりまこと)は中卒労働者の男性でさ。

学歴コンプレックスもあるし、自分だけ何でこんな生活なんだと劣等感を抱いている。人間って誰しも少なからずコンプレックスってあるでしょ。

映画「舟を編む」の松田龍平さん、ドラマ「ディアスポリス 異邦警察」の松田翔太さんの父親である松田優作さんは、

「自分には数々のコンプレックスがある」

と語っていたのを、どこかで聞いたことがある。真実の親は訳ありなので、真実は高校への進学をあきらめ、中卒で働く道を選んだ。

妹の真彩(まあや)は、どがつくほどのバカで普通高校の受験を失敗してしまうんだよ。そして、4年生の通信制高校を受験しようとするんだけどね。

その時に兄の真実にもいっしょに行かない? と誘うんだ。兄の真実は劣等感のかたまりで、読者視点から見てもトラブルメーカーなところがある。

兄妹そろって通信制高校に通うことになるんだけど、さっそく入学式の日に新入生と口論になってしまうんだ。

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参照:「中卒労働者から始める高校生活」1巻

言葉で人を傷つけてしまう時がある。妹もまた、涙を流していた。発展途上国の貧困な国でも、勉強をするのを断念し、進学をあきらめ働く道を選ぶ人たちがいる。

日本にしても3人に1人の子供たちが貧困だと言われている。真実にしても、自分の環境に苦しみながら生きている。

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参照:「中卒労働者から始める高校生活」2巻

著者の佐々木ミノルさんもまた通信制高校出身で、自身の経験を元に漫画を描いている。真実は事あるごとに荒れるのだけれど、その姿がとても人間味があって内面描写が純文学のように感じた。

そもそも通信制高校を舞台にする漫画ってあるようでない。中卒労働者から始める高校生活ではシングルマザーや老人、訳ありお嬢様等が通信制高校が入学してくる。

鍼灸学校も経歴や世代が違う人たちが様々な事情で入学し、クラスが変わることなく3年間いっしょに勉強をしていく環境なんだ。

だからなのだろうか。不思議と中卒労働者から始める高校生活の漫画に親近感を持ったんだ。自分の身内でも高校を中退し、コンビニのフリーター生活をしていた。

自分がたまたま通信制の高校を見つけてね。そこに入学すれば高校卒業の資格がもらえるよと言ったら、身内は通うと言い出した。

通信制高校卒業後、柔道征服師になるための専門学校に通い、国家資格の柔道征服師になったんだ。
※身内も高校中退という学歴コンプレックスを持っていたようだ。

本人曰く、今までの人生で一番勉強したと語っている。 

※今ならKindle版格安セール中なので「中卒労働者から始める高校生活」は1巻54円で購入できます。

ユーリオ的まとめ

鍼灸学校も含め、世の中にはいろいろな経歴や様々な世代の人たちが通う学校が存在する。そのような学校を舞台に物語を読んだり観たりすると、考えさせられることがある。

同じ境遇だった場合、共感することができる。人によっては「自分も頑張ろう!」と思えたり・・・・・・。

中卒労働者から始める高校生活と鍼灸学校の共通点は、いろいろな経歴や様々な世代の人たちが通うところなのかなって思いました。

ブログ更新のお知らせ

最終学年になったら本気だす。ブログで宣言してみた でブログを月~金までの更新体制でやっていく予定でしたが、月、水、金の週3更新スタイルにさらに変更することにしました。

鍼灸学校で補講が始まり、現在、全部の補講に出席しています。週5よりも週3ペースの方がブログ更新に余裕がもてるだろうと判断。

ブログ更新ペースは落ちますが、これからもユーリオニッキをよろしくお願いします。