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【プロ野球】

広島、17安打10得点の猛攻で再奪首 エルドレッドは12号

2016年5月8日 紙面から

◇広島10−4DeNA

広島−DeNA 3回裏2死一塁、中越えに同点2ランを放つ広島のエルドレッド(河合佑樹撮影)=マツダスタジアムで

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 広島が今季最多タイの17安打で10点を奪い、首位に立った。同点の5回1死一塁で新井の中前打に失策が絡んで勝ち越し、その後も着実に加点した。新井とエルドレッドが3打点。ヘーゲンズが来日初勝利。DeNAは投手陣が崩れた。

      ◇

 端午の節句を過ぎても、コイの季節は終わらない。広島が先発野手全員の17安打、10得点でDeNAに逆転勝ち。連敗を2で止め、3日ぶりに首位に返り咲いた。

 3点のビハインドも、今の広島打線はビクともしない。3回、田中、菊池の連続長短打で1点を返し、なお2死一塁でエルドレッドが中越え2ラン。井納の外角のスライダーを「しっかり腕を伸ばしてミートできた。引っ張る意識だったらファウルか凡打になっていたはず」とバックスクリーン右へ運び、試合を振り出しに戻した。

 同点の5回に1死から丸、新井、エルドレッド、松山が怒濤(どとう)の4連打で2点を勝ち越す。2点リードの7回には2死満塁で新井が右翼線へ適時三塁打。4番の責任を果たす3打点に、「なんとか追加点が欲しいと集中して打席に入った。ランナーをかえせてよかった」と喜んだ。

 本塁打、打率でリーグトップのエルドレッドは、4安打3打点。「たとえ先発投手が崩れても、攻撃陣は『3〜4点なら、まだまだ追いつけるぞ』と強く思っている。ここというところでの集中力をみんなが発揮している」とベンチの雰囲気を明かす。両足裏痛を抱え、「ここ2〜3日はとくに痛みがひどいけど、試合に出ている以上、ベストを尽くすのが当然」と足を引きずりながらも懸命にダイヤモンドを駆け巡った。

 34試合で3連敗が一度もない。緒方監督は「だから、この位置(首位)にいられる。今は非常に打線の状態が良いからね」。12球団トップの185得点&チーム打率2割8分1厘を誇る打線が元気なうちは、コイは沈まない。(小林孝一郎)

  

 

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