東北新幹線 人身事故で5時間にわたり高架上に停止

東北新幹線 人身事故で5時間にわたり高架上に停止
k10010512301_201605080616_201605080616.mp4
7日夜、東北新幹線が岩手県内で起きた人身事故の影響で運転を見合わせ、乗客400人余りが乗った列車がおよそ5時間にわたって高架上に停止しました。JRによりますと東北新幹線は8日朝は始発から平常どおり運行しています。
7日午後9時20分ごろ、東京から新函館北斗と秋田に向かう東北新幹線の下りの「はやぶさ・こまち33号」が、岩手県の北上駅と新花巻駅の間で異常な音を検知し、北上駅からおよそ5キロ離れた高架上で緊急停止しました。
列車は人身事故を起こしていて、警察が現場付近で見つかった遺体の身元の確認を進めています。
この事故の影響で列車は運転を再開した午前2時25分ごろまでおよそ5時間にわたって高架上に停止しました。
17両編成の車内には当時、乗客およそ430人がいて、このうち女性1人が一時、体調不良を訴えましたがその後、回復したということです。
JRによりますとこの事故で合わせて6本の列車が近くの駅などに停止し、乗客およそ1250人に影響が出たということです。
運転再開後、ほとんどの列車は終着駅に向かい、東北新幹線は8日朝は始発から平常どおり運行しています。

JR盛岡駅には5時間半遅れで到着

盛岡市のJR盛岡駅には午前3時ごろ「はやぶさ・こまち33号」が5時間半遅れで到着しました。
この列車には大型連休を利用してふるさとに帰省したりレジャーに出かけたりした人などおよそ430人が乗っていて、盛岡駅で降りた人たちは疲れた様子で足早に改札口を通っていました。
実家のある香川県に帰省していたという盛岡市の20代の男性は「北上駅のあたりで何か変な音がして、少ししてから新幹線が止まりました。運転の再開がどんどん遅れ、ここまで長く待たされるとは思ってもいませんでした」と話していました。
また11歳と4歳の息子と一緒に新幹線に乗っていた盛岡市の40代の男性は、「大型連休を利用して東京に遊びに行った帰りでした。新幹線が止まっている間、子どもたちは疲れてしまい、ずっと横になっていました」と話していました。

北海道新幹線の新函館北斗駅には午前5時ごろ、「はやぶさ33号」がおよそ5時間半遅れで到着しました。この列車には大型連休を本州で過ごした人などおよそ40人が乗っていて、乗客たちは一様に疲れた様子で改札口を通っていきました。
また、駅構内には臨時のいすが並べられ、函館方面に向かう始発の列車を待つ人の姿が見られました。
新幹線に乗っていた函館市の男性は「かなり長い時間待たされましたが車内は特に混乱していませんでした。しかたがないですね」と話していました。
また、東京駅から乗車した女性は「長かったのでとても疲れました。実家に帰って休みます」と話していました。