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猫の本だけ「ねこ図書館」 和歌山で古民家を改装

猫の本だけを集めた図書館「ねこのわ文庫」を開く南里代表は「猫と本を通じ、人と出会う場にしたい」と話す=南里代表提供

 空前の猫ブームの中、猫に関する本だけを集めた私設図書館「ねこのわ文庫」がこのほど、和歌山県那智勝浦町にオープンした。飼い主の高齢化で行き場を失うペットが問題視される中、飼い主同士の互助会づくりも目的としたユニークな試みだ。

     猫専門のペットシッター事業会社「猫の森」(東京都渋谷区、南里秀子代表)が手がける。「本当に好きな人なら遠くても来てくれるだろう」と築200年の古民家の蔵を改装した。猫に関する絵本や写真集、小説、エッセー、実用書など賛同者らの寄贈による約1300冊を所蔵。借りられないが閲覧室で自由に読める。

     一般社団法人ペットフード協会の2015年の調べでは、猫の飼育頭数は約987万匹と犬の約992万匹に迫る人気。一方、捨てられる猫もいて年約8万匹が殺処分されている。「猫の森」はこれまで、飼い主が入院や死亡で面倒を見られなくなった猫を有料で引き取り、猫の救援に手を貸してきた。

     南里代表は「本の好みの似た人は親しくなりやすいと思う。ねこのわ文庫が猫と暮らす人同士の縁を結び、猫を託しあえる関係作りの場になれば」と期待する。

     図書館では、飼い主と死に別れた11〜21歳の猫7匹が交代で館長を務める。いずれの猫も人間好きで、触れ合うことができるという。週末を中心に開館予定で、午前11時から午後4時まで。今後の開館日は公式フェイスブック(https://www.facebook.com/nekonowabunko/)で確認を。問い合わせは0735・58・1220へ。【池乗有衣】

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