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大阪市教委が調査へ 5月中にも

 大阪市教委は今月中にも全ての市立の小中高校の児童・生徒や保護者を対象に、体罰の実態調査をする方針を決めた。同市では2012年、市立桜宮高バスケットボール部の男子生徒(当時17歳)が顧問の教諭からの体罰で自殺し、その後、体罰の認知件数は減った。しかし、新たに中学の運動部で恒常的な体罰が発覚、隠れた事案を把握するのが狙いという。

 桜宮高の生徒の自殺後、市教委は教諭への研修を徹底したり重い処分にしたりする対策をとってきた。

 その結果、体罰の認知件数は12年度が502件だったが、13年度は148件、14年度は99件と減少した。15年度は78件(小学校42件、中学校32件、高校4件)が報告され、全てが体罰に当たるか件数を精査している。

 市教委は桜宮高の事件を風化させないよう、3年ぶりの実態調査を夏休みが終わった2学期に実施する方針だった。しかし、ある市立中のソフトボール部顧問を務める20代の男性教諭が、14年夏ごろから1年半以上にわたり、9人の女子部員全員に63回の体罰を繰り返したことが発覚。調査を前倒しすることを決めた。

 吉村洋文市長は「体罰や暴力は絶対に許さないと徹底することが大事。学校は最も安全な場所でなければならない」と話している。【久保聡】

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