熊本市で「文化財レスキュー」の活動進む
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一連の地震で被災した建物から、古文書など民間の貴重な文化財を取り出し修復や保全につなげようという「文化財レスキュー」の活動が熊本市で進められています。
「文化財レスキュー」は21年前の阪神・淡路大震災をきっかけに被災地の学識経験者などの間で広まり、今回の地震では熊本大学の歴史学の研究者などが事務局を設けて活動を進めています。
熊本市内にある古民家には、熊本大学の研究者や建築の専門家など5人が訪れ、家主の男性から、崩れかかった母屋に江戸時代の古文書やよろいがあることを聞きました。そして、母屋に入って身の安全を守りながら早く取り出す必要があると判断した古文書を外に出したところ目立った損傷はなく、当時のお金のやり取りなどが記されていたということです。
家主の男性は「古くから家に伝わっていたものが地震のあと、どうなったか分からず心配していたが、見つかってよかった」と話していました。活動に参加した熊本大学文学部の三澤純准教授は「民間が所有する文化財は研究者や行政が把握していない貴重なものも多いが、今回の地震で知らない間に捨てられたり消失したりする可能性が高くなっている。こうした文化財を1つでも多く救いたい」と話していました。
熊本市内にある古民家には、熊本大学の研究者や建築の専門家など5人が訪れ、家主の男性から、崩れかかった母屋に江戸時代の古文書やよろいがあることを聞きました。そして、母屋に入って身の安全を守りながら早く取り出す必要があると判断した古文書を外に出したところ目立った損傷はなく、当時のお金のやり取りなどが記されていたということです。
家主の男性は「古くから家に伝わっていたものが地震のあと、どうなったか分からず心配していたが、見つかってよかった」と話していました。活動に参加した熊本大学文学部の三澤純准教授は「民間が所有する文化財は研究者や行政が把握していない貴重なものも多いが、今回の地震で知らない間に捨てられたり消失したりする可能性が高くなっている。こうした文化財を1つでも多く救いたい」と話していました。