松田史朗
2016年5月8日05時04分
市販の羽毛布団に産地偽装の疑いが出ている問題で、羽毛の産地を保証する「原産地証明書」が書き換えられ、日本の布団メーカーへの営業活動に使われた疑いがあることがわかった。羽毛に詳しい関係者は「原産地証明書を書き換えることで、産地の違う別の羽毛を買わせることができる」と指摘する。
原産地証明書は、羽毛の取引数量や重さ、輸出する羽毛の産地などが記載され、輸入業者に渡される。羽毛布団メーカーなどでつくる日本羽毛製品協同組合は加盟社に対し、産地をうたう羽毛布団に原産地証明書の常備を義務づけている。他の業者に羽毛が転売される際も産地を証明するために使われる。
羽毛には大きく分けてダウンとフェザーがある。ダウンには保温力があり、この割合を高める加工をすると羽毛の質が良くなる。
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朝日新聞社会部
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