■サディク・カーンさん(45)
「ロンドン市民が恐怖より希望を、分断より団結を選んだことを誇りに思う」。初当選を決め、7日未明にこう演説し、イスラム教徒である自身を過激派に重ねて有権者の恐怖心をあおろうとした対立候補陣営を批判した。そして、「生い立ちに関係なく、すべての市民の生活を向上させる」と誓った。
裕福な名家出身だった前任者のボリス・ジョンソン氏(51)とは対照的に、パキスタン移民一家の8人きょうだいの5番目の子として、ロンドン南部で生まれた。父は路線バスの運転手、母はお針子として働き、低所得者向けの公営住宅に暮らした。英メディアによると、24歳で結婚して家を出るまで、兄弟と2段ベッドで寝起きしたという。
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朝日新聞国際報道部
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