自作PCを作るというのは、それはもう一大プロジェクトと言えよう。
単に組み立てるだけでも一苦労だが、その後もメンテナンスを逐一続けねばならないためである。
つまり、自作PCを構成するに必要な道具、つまりマウス、キーボード、ヘッドセット、モニターを揃えた後にも、
自作PCを万全の状態にするには、改造や清掃に必要な道具も揃えねばならないのだ。
そこで、我々が「マストバイ」と考える数々の道具を、リストにして紹介していきたい。
磁石付きスクリュードライバー
PCゲーマーにとって最も馴染み深い道具であり、トール神のウォーハンマーであり、ライトセイバーであるのが、この磁力を帯びたドライバーだ。
本誌の社員もまた、自作PCに興味を持つ同僚に対し、「もしドライバーを廻す方向がわかるなら、PCだって組み立てられるよ」と口をそろえるほどだ。
だが、並のドライバーではダメだ。多用途に使える、優れたドライバーこそが、PCゲーマーから果てしないイライラと不満から守ってくれる。
まして、百均のドライバーなど話にならない。イライラした初心者エンジニアこそ、うっかり手を抜こうとして大事なPCを傷つけてしまうからだ。
予備の道具
ドライバーを買ったら、次は更に細かなドライバーを揃えよう。
更に細かなネジや、入り組んだケーブルの間で作業する場合に、こういった道具が労力を半分に減らしてくれる。
どうせドライバーを買うなら、必ず大小様々なドライバーを揃えておこう。
埃対策
埃はパソコンの天敵で、パソコンの寿命を縮めてしまう。
しかし、大抵のPCゲーマーは、「確かにホコリ対策にエアダスターは欲しいけど、わざわざ9ドル以上の金を払ってまで買うものか?」と考え、せっかく買ってもケチケチ使ってばかり…。ということはないだろうか。
そんな方には、弾切れを心配せず使える「Metro ED500」のような電動エアダスターが、あなたのPCキャリアを守ってくれるだろう。
これはバキュームタイプじゃないが、(我々はあなたに静電気を売りつけようとしてるわけではないんだ)壁ソケットから何まで、PCパーツに付着した埃を洗いざらい吹き飛ばしてくれるだろう。
私の家でも、長年愛用して臭いが充満したホッケー用ユニフォームの掃除に、このエアダスターは大いに役立ってくれたよ。
ケーブル用結束バンド
ごちゃごちゃしたケーブル周りを整理できれば、風通しもよくなってPCも快適に動くし、デスク周りもスッキリし、メンテナンスも楽になる。
ただし、単なるプラスチック製はダメだ。使うなら、何度でも使いまわせ、かつ自由にケーブルの数を調整できる、テープ式の「Velcro」のバンドがいい。
特に、これは色付きのバンドなので、自作PCをいじり回すときに、「赤:オーディオ関係」といったように見分ける事ができる。
ヘッドライト
PCのケース内は、まるで洞窟のように薄暗い。
どんなパワーの懐中電灯であれ、ケース内を全て照らすのは角度的に困難で、しかも作業中の腕だの手だのを塞いでしまう。
いずれにしても、ケース内がくっきりと見えなければ、作業の効率は落ちてしまう。だからといって不安定な位置にセットしたiPhoneのフラッシュライトはもうゴメンだ。
そこで、7ドルでバッテリーまでついてくる隠れた逸品「Lighting EVER LED」や、iFixitの定番商品「magnifying tweezers」が、何よりの助っ人となるだろう。
人間工学デザイン
あなたのゲーミングPCのスペックは大したものだろう。しかし、「健康的」だろうか?
いくら10億DPIの高性能マウスを使っていても、腕が痛くては自分の実力は発揮できない。そのためにも、人間工学デザインの周辺機器の採用はいかがだろうか。
まず、キーボードやマウスを使う手首を休ませるための「リストレスト」に投資をしよう。
それでも満足しなければ、人間工学キーボードを検討してみよう。私の場合は、CS:GOでフラグトップを飾っている時と、オフィスの執筆の際に「split model by Goldtouch」を愛用している。
コントローラー
あなたの愛用するキーボードとマウスは文句なしに素晴らしい。しかし、PC以外のプラットフォームで使用されるデバイスを試してみたことはあるだろうか。
さて、定番の「Xbox One」と「PlayStation 4」のコントローラーは、たった1オンスばかり重量を増やしただけで、PCに対応させたのだが、
あえて我々は「Xbox 360」のコントローラーを推奨しよう。
今となっては、日々色んなsteamで販売されるゲームがコントローラーに対応し、(2014年10月時点で600タイトルも)同時に家で直接楽しめるローカルCOOPも増えているのだ。
もしあなたがマイクロソフトアンチだというなら、「Razer」や「Mad Catz」から販売されるコントローラーも考えてみて欲しい。
マウスパッド
…それは本当にマウスパッドなのか? そんな地元の図書館のPCスペースで使われているような、マザーボードのオマケで付いてきたような薄っぺらいものは、もはやマウスパッドと呼べないだろう。
まともなマウスパッドでプレイしないのは、サンダルを履いてサッカーを遊ぶようなもの。
あなたにとって、マイクロソフトのタブレット「Surface」を使ってるような摩擦は不要だろう。
しかし、マウスパッドと一言に言っても好みが大きく分かれる。
まずひとつは、「Razer Destructor 2」のように、少ない摩擦と硬めの材質で、よりマウスを快適に動かせるようなマウスパッド。
もうひとつは、「Steelseries Dex」のように、キツめの摩擦と柔らかい材質で、より的確なポイントにマウスを動かせるようなマウスパッドだ。
ただ、最も重要な点は、あなたのデスクの大きさに合ってるかどうかだ。我々も、一度は部屋中に敷き詰めたマウスパッドでゲームを遊ぶのは大好きなのだが、あなたの部屋では難しいだろう。
高性能マイク
誰もがマンブルサーバーや、CSGOクランの友達に、「お前、お菓子食ってんじゃねえよ。さっきからパリパリうるせえんだよ」と苦情を言ったことがあるはずだ。
そこで、「Fisher Price」のマイクを使えば、まるで月の無重力空間でプレイしているような、雑音のないボイスチャットを楽しむ事ができる。
特に、「ガチ」なゲームでは一層マイクの重要性は増すだろう。
もしあなたに、オーディオオタクの素質があるなら、マイクと分離できるヘッドセットも検討してみよう。
個人的に最高のスタンド式マイクは、Blue Microphonesの「Yeti」というマイクだ。
Fraps
美しく、高解像度のゲームスクリーンショットは、我々「PC GAMER」の記事には欠かせない。
そこで、我々は「Fraps」を7年以上に渡って、最高のキャプチャーソフトとしてとして愛用している。
「Fraps’ lightweight footprint」の優れた点は、BMPs、JPEGs、raw、鮮明なGIFsに変換できる動画を、読者に娯楽と教養を届けるために、自由に撮影できる点だ。
もし動画ソフトに37ドルも支払うのが嫌で、Nvidiaのビデオカードを持っているなら、「Shadowplay」も検討できる。
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以上はPC GAMER誌「17 things every PC gamer should own」を一部抜粋し翻訳したものである。
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