「モヒカン故郷に帰る」のスペシャルトークイベントが本日5月7日、東京・テアトル新宿にて行われ、キャストの松田龍平、前田敦子、監督の沖田修一が登壇した。

4月9日より全国公開が始まった本作は、恋人の妊娠をきっかけに故郷の広島に帰ってきたモヒカン頭のバンドマン永吉と、父の治を中心とした家族の物語を描くホームドラマ。松田が永吉を、前田が恋人の由佳を演じている。

イタリアのウーディネ・ファーイースト映画祭でブラックドラゴン賞とブロンズマルベリー賞をダブル受賞した本作。松田は、沖田とともに参加した映画祭について「授賞式が夜遅かったこともあり、僕は寝てしまっていて、はっと気付いたら沖田さんが『早く！』って僕を呼んでいて」と振り返る。映画祭での上映の様子について沖田が「ピザーラとピザハットが競争するシーンとか全然伝わりませんでしたね」と話すと、松田も「麺つゆのくだりとかウケてませんでしたね」と同調。その言葉に沖田は「もう反省しきりでした」と笑う。

イタリア料理やワインの話などをする松田と沖田に対し前田は「すごい楽しそうですね……すいません他人事みたいに」と自嘲気味に述べる。受賞について質問が上がると「Twitterで（受賞を）知りました。『すごい』と思ってすぐにリツイートしました」と告白。「すいません、報告もせずに」と謝る松田だったが、即座に「沖田さんが浮かれちゃってて……」と責任逃れをし、観客の笑いを誘った。

イタリアでの裏話を聞かれた松田は「現地に着くなり沖田さんのショートムービースイッチが入っちゃって」とコメント。iPhoneで撮影したことに触れ、沖田は「松田龍平主演で、オールイタリアロケができるなんて！」と声を弾ませ、会場を和ませた。

イベントでは、5月9日に33歳の誕生日を迎える松田をケーキで祝うサプライズも実施。前田、沖田の祝いの言葉に終始照れっぱなしだった松田は「もう幸せです。素晴らしい年にしたいです……あーもう恥ずかしいな」とはにかんだ。