鵜飼のウ、3年連続ひな誕生 京都・宇治で鵜匠ら歓声
「宇治川の鵜飼」のウミウのひなが7日、今季初めて人工ふ化で誕生した。3年連続で、2014年に全国初の人工ふ化で生まれた「うみうのウッティー」のきょうだい。京都府の宇治市観光センター内で見守った鵜匠たちが歓声を上げた。
4月11日にウッティーの親のつがいが産卵した一つ目の卵。6日午後4時半ごろ、卵の殻にひびが入った。保育器に移されたあと、ひなはキュキュと鳴きながらくちばしで少しずつ殻をつついた。7日午後3時すぎ、ひびが全周に広がり、同38分、卵からひなが飛び出した。
体重40・4グラム、体長10・5センチ。ひびが入ってから生まれるまで約23時間。
澤木万理子鵜匠は「生まれてくる瞬間まで心配だった。なんてちっちゃいかわいい命なんだろう」と喜んだ。鵜飼に詳しい卯田宗平国立民族学博物館准教授(環境民俗学)は「1個目からふ化し、技術が向上している」と話した。
【 2016年05月07日 21時50分 】