イグアスの滝 by NEX-5N
(SONY ミラーレス一眼カメラ)
海外放浪をきっかけに本格的に写真を撮るようになった。海外にいる間、常にカメラを首から下げ、写真を撮り歩いた。山の上から朝日を撮るために朝3時に起き、トレッキングに出ることもあった。パタゴニアの氷河の前で凍えそうになりながら、6時間崩落を待つこともあった。
日本に帰ってきてからも旅行にいくたびにカメラを持ち出し、写真を撮った。ここ3年間の撮影枚数は10万枚を超えた。
今回は次の3つについて書きたい。
- 極端だけどシンプルなカメラとレンズの選び方
- おすすめのカメラ(ぼくなら今どのカメラを選ぶか)
- おすすめのレンズ(ぼくなら今どのレンズを選ぶか)
現状「おすすめ カメラ」と検索しても、細かい性能差を比較した記事ばかり出てきて、知識がない人には結局選ぶことが難しい。それに一眼レフカメラを持ったことがない人にとってはそもそもどの部分を重視すべきか分からないのだ。だから、今回ぼくはカメラとレンズの選び方について、極論を書く。おすすめのカメラも基本的にぼくの経験に基づいて書く。専門的な知識がなくてもわかるよう「このカメラとこのレンズを使えばこんな写真が撮れる」というような説明をしていきたい。
それでは早速書いていく。
カメラとレンズの選び方の考え方
1. 本格的にカメラを趣味にしていきたいなら、いきなりでも良いものを買う
ネット上のいわゆる”カメラ上級者”たちはビギナーに「あなたくらいのレベルならこのカメラで十分でしょう」のようなアドバイスばかりする。良いカメラを持っていても使いこなせなければしょうがないと言いたいのだろうが、いきなり良いカメラから始めて何が悪いのか。使いこなせるようになるまで撮り続ければいいじゃないか。あなたの今のレベルなんて気にする必要がない。そんなことより、①あなたが最終的にどのレベルまで「カメラ」を極めたいか ②どんなシーンで使うのかの2点を基準にカメラ選びをするべきだ。
カメラをとことん極めたいなら、いきなりでも良いものを買ったほうが安上がりだ。そして、そのほうが撮るのが楽しくなる。
2. 良いボディより良いレンズを
良いカメラ(ボディ本体)を選ぶより、良いレンズを選んだほうが手っ取り早くいい写真が撮れる。カメラをこれから始めるなら、このことを知っておこう。ボディーに10万円、レンズに2万円費やすより、5万円のボディーに5万円の良いレンズを合わせたほうが良い写真が撮れる。これは本当。
さらに、ボディーはたとえば買い替えれば古いものは使わなくなるが、レンズはボディーに関わらず共通して使える場合が多い。レンズの方がリセールバリューも落ちにくい。そのため、中途半端に良いボディーを買うより、良いレンズを買ったほうがなにかとお得だ。
3. まずはF値が小さい単焦点レンズを買おう。
F値を小さく設定すると、絞りが大きくなり、光を多く取り込み、ボケ味のある写真を撮ることができる。たとえばCanonの30mm F1.4レンズで撮った写真はこんな感じ。
Sonyのミラーレスに50mm F1.8レンズを使った写真はこんな感じ↓
単焦点レンズとはズームができないレンズのこと。遠すぎても近すぎてもいけないから、適度な位置まで自分が動かなければならない。その代わりにうまく距離が決まれば、ボケ味のある「これぞ一眼」というような写真が撮れる。単焦点レンズをおすすめする理由は、F値の小さいものでも比較的安く売られているため。
4. ボディーを選ぶ:次の3タイプから絞る
ボディーを検討するときには、少し乱暴だが「次の3つのうちどれにするか」というところから絞ってみよう。予算はだいたいのイメージだ。
ミラーレスとAPS-Cとフルサイズで何が違うのかざっくりとまとめておくと(例外あり)
- ミラーレス一眼:軽くて持ち運びしやすい。ボディーは安く手に入る。レンズ次第では他の一眼レフカメラに匹敵する写真が撮れる。ただしレンズの種類は少なめ。
- APS-C 一眼レフ:ミラーレスよりも高画質。フルサイズより望遠に強い。
- フルサイズ 一眼レフ:高画質。APS-Cよりセンサーサイズが大きく(同じ画角の場合)よくボケる。ボディー重いものが多め。
最終的には予算と用途に合わせて、コスパの良いボディーを選びたい。ちなみにレンズの共有範囲のイメージはこんな感じ。
- ミラーレス用のレンズは、ミラーレスでしか使えない場合が多い
- APS-C専用のレンズは、フルサイズに対応していない場合が多い。
- フルサイズで使えるレンズは、APS-Cにも使える。
5. 一眼レフならCanonからNikonどちらか。ミラーレスならSony。
一眼レフ(APS-C/フルサイズ)にするならキヤノンからニコンどちらかを選ぶと良い。なぜなら世界的にシェアの大きい2メーカーで品質は間違いなく、レンズの種類も豊富だからだ。メーカーを絞っておけばレンズを共有しやすく、機種を買い替えたくなったときにも都合が良い。
ミラーレスなら、どちらにせよ一眼レフに買い替えたときにレンズは共有できないため、CanonやNikonどちらかから選ぶ必要はない。ぼくは色んなメーカーのミラーレスを試したが、使いやすさ、手への馴染み、動画撮影の強さからSonyのミラーレスを選んだ。今でもあの選択は間違ってなかったと思っている。
SonyのミラーレスNEX-5Nで撮影@トルコ
6. レンズキットはやめよう。ボディーは単体買い、レンズは別買い。
ボディーとセットで付いてくるレンズは無難なものが多く、せっかく一眼レフを買ってもその威力を体感できないかもしれない。ボディーは単体で安く買い、レンズは自分で選んだほうが良い。ただし、動きの早い動物を撮ったり、運動会で子供を遠くから撮るならズームレンズが必要だ。その場合は、ボディー単体ではなくレンズキットで、ズームレンズまでセットで買うと良いだろう。
おすすめのカメラとレンズの組み合わせ
で、結局おすすめのカメラは何なのかっていうことを場合分けをして書いていく。ぼくなら「これを買う」というカメラ&レンズの組み合わせを、用途・予算別にまとめる。(表記する値段は2016年5月時点)
予算:5万円 旅行などでスマホよりオシャレな写真を撮りたいなら
SonyのミラーレスNEXの中古
+ 50mm F1.8のレンズ
(2〜3万円 + 3万円弱)
正直、予算10万円になるまでお金を貯めたほうが良いだろうが、今すぐカメラを欲しいというのであれば、上の組み合わせがおすすめだ。今なら2〜3万円程で買える中古NEXのボディに、新品の50mm F1.8(3万円弱)のレンズなんかを合わせれば良い。軽くて持ち運びやすく、操作もしやすく、旅先で料理やポートレートを撮るにはぴったりだ。ただし、目の前に広がる風景全体を撮ろうとすると、このレンズでは焦点距離が長く、全体を写しきることができない。そういうときは素直にスマホで撮ることをおすすめする。十分に光がある中での風景撮影では、iPhoneはミラーレスにも劣らない。
予算:7万円 使い勝手の良さに加え一眼レフでの撮影感を味わいたければ
Canon Kiss X7 + ズームレンズ 17-50mm F2.8
( 4万円弱 + 3万円弱)
ボディーもレンズも新品で買って7万円以内に抑えられる。操作性や持ち運びやすさはミラーレスに劣るものの、「THE一眼レフ」というような撮影感は間違いなく味わえる。また、3万円弱で買えるSIGMAのレンズ 17-50mm F2.8はズーム全域でF2.8で撮影することができる(普通、ズームするとF値が合わせて上がってしまう)。ボケ味のあるポートレートも撮れるし、風景全体をくっきり撮ることもできる使い勝手最強のレンズだ。また、1.5万円程で買えるCanonの単焦点レンズ50mm F1.8を買っても良いだろう。CanonではなくNikonで同等のカメラを買うならD3300あたりだろうか。こちらもボディー単体で3.5万円程で買える。
予算:10万円 本格的にカメラを始めていきたいなら広角レンズを買い足し
本格的に写真を趣味にしていきたいなら、前述の組み合わせに3万円程の広角レンズを足してみよう。広角レンズを使えば、スマホでは撮れないような迫力のある風景を撮ることができる。また、夜景や星をとるときにも広角レンズは最適だ。
広角レンズを買うのであれば、長い目で見るとフルサイズにも対応しているSAMYANG 14mm F2.8 がコスパが良い。ただし、APS-Cではフルサイズに装着したときに比べ、多少は画角が小さくなってしまう。
予算:20万円 フルサイズ一眼レフ+ 単焦点 + 広角
EOS 6D + 広角14mm F2.8 + Canonの単焦点レンズ50mm F1.8
(15万円弱 + 3.5万円弱 + 2万円弱)
僕なら20万円の予算なら上の組み合わせを購入する。EOS 6Dは一眼レフの中で破格の値段にも関わらず、性能は”カメラの歴史を変えた”との呼び声が高い5D Mark ⅱを凌ぐ。何よりボディーが軽く、アマチュアカメラマンにとってはこれ以上ないカメラだ。これに風景を撮るための広角レンズと、ポートレートや料理を撮るための単焦点レンズを合わせれば、多くのシチュエーションで満足のいく写真が撮れるだろう。動きのあるものを撮るのであれば、ボディーだけでなくレンズキットで買うと良いかもしれない。
以下6Dで撮影した写真。
予算が30万あるなら、さらに上級機種のCanonのEOS 5D mark ⅲかNikonのD800になるのだろうが、
ここまで買う人はきっと自分で細かな数字を見て調べるに違いないのでここでは割愛。
ぼくのカメラ歴
最後に、参考になるか分からないけれども、ぼくのカメラ歴を書いておく。
Sony NEX-5N(ミラーレス一眼)
海外放浪が始める前に中古で購入。ボディーが軽く、海外で街中を歩き回ったり、トレッキングをするにはとても良かった。ぼかして料理や人を撮るときには50mm F1.8のレンズを使い、風景全体をはっきりと撮るときや、遠くにいる動物を撮るときにはタムロンの18-200mm F3.5-6.3を使っていた。
▼トルコ カッパドキア by NEX-5N
Canon EOS 7D(APS-C)
ミラーレスからステップアップしたくなり購入。動きのあるものを撮る分には良かったが、他は可もなく不可もなくという感じ。当たり前のことだけれども、ミラーレスよりレンズが安く種類も多いのが嬉しかった。ただしアウトドア好きの自分にとっては少々重かった。レンズは30mm F1.4をつけて撮影することが多かった。山登り中につまずき、大破してしまっため買い替えを決めた。
▼ by EOS 7D
Canon EOS 6D(フルサイズ)
EOS 5D mark ⅲと迷ったが、金額的にずいぶんと安かったので6Dを購入。初フルサイズセンサーを備えた一眼レフだったが、ボケ味も画質も素晴らしく、しかも軽く持ち運びしやすく購入して本当に良かったと思う。今後、長く使っていきたい。