NNNドキュメント「能登讃歌 ざいごの情と野の花と」
2016年5月8日(日) 24時55分~25時50分 の放送内容
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2016年5月8日(日)
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最終更新日:2016年5月2日(月) 11時30分
番組詳細説明(表題)
能登讃歌
ざいごの情と野の花と
番組詳細説明(内容)
【見どころ】
心の声を言葉にする抒情書家の室谷一柊さん(72)と朱琴さん(68)。
夫婦は石川県能登町の小さな集落で、山清水で墨をする田舎暮らしを送っている。
9年前に自己破産し、京都から移り住んだ2人。生活は決して楽ではないが、いつも心は豊かだった。
人知れず咲く野の花の美しさ、ひたすらに己の道を歩む人の生き様にふれ、夫婦は生かされ生きる意味を知る。
“何もないが、全てある”ゆるやかな時間の中で、夫婦が書にする言葉とはー。
【内容】
心の画、心の声を書にする抒情(じょじょう)書家、室谷一柊さん(71)と妻の朱琴さん(68)。能登の山里に暮らし、山清水で墨をする囲炉裏暮らしを送っています。2人のアトリエは、空き家を改修した古い民家。筆だけで生きる2人の暮らしは、決して楽ではありません。でも、耳を澄ませば鳥の囀りやせせらぎの音、声をかければ人の情けが返ってくる―そんな、ざいご(田舎)の暮らしは、室谷さん夫婦に“心豊かに生きる意味”を教えてくれました。
「便利を捨て、不便を拾う」
石川県能登町大箱。室谷夫婦は9年前、この地に移住しました。身内の借金がもとで自己破産し、夜逃げ同然で京都から移ってきた2人。最初に出会ったのは、持ち主に見捨てられた空き家でした。差し押さえで家を失った夫婦にとって、そこはゼロからの出発点。一柊さんは、捨てられていた瓦に「生」という文字を刻み、この地に生きる覚悟を決めました。“便利を捨て、不便を拾う“
縁もゆかりもない地での苦しい暮らしでしたが、「不便を拾って不便にぶつかっていけば、そこから新たな知恵が出てくる」―そうして、当たり前の暮らしに感謝する日々が始まりました。
ざいごの情は“田舎愛” 〜花井のおばあちゃん〜
花井いすいさん(87)。室谷夫妻が移住してきた頃から、何かと気にかけてくれる近所のおばあちゃんです。子供を育てながら、炭焼きに田んぼ、そして70歳すぎまで出稼ぎを続け、生計を支えました。18歳で大箱に嫁いだ花井さんには、見知らぬ地に暮らす心細さがわかるのだといい、畑仕事で採れた野菜をいつも届けてくれます。室谷さん夫妻の心の支えのおばあちゃんです。
魂の叫びとの出会い 〜奥能登の歌人・高井隼治さん〜
一柊さんが能登に来て、師と仰いでいる人がいます。高井隼治さん(83)。農家として生きながら、60年以上も短歌を詠み続けています。貧しく苦しい農家の暮らしや亡くなった妻への愛を剥きだしの感情で表現する高井さんの歌の世界。「竹の箸で なんで汝が骨ひろえよう 指焦がしつつ素手にてひろう」魂の叫びのような歌の数々に惚れた一柊さんは、書にして展覧会を開くことを決めます。奥能登で黙々と活動してきた高井さんが歌人として輝いた日でした。
能登に“沁みる“抒情書家一家 〜娘・文音さん〜
室谷夫妻の1人娘、文音さん(35)は幼い頃から筆を握り、4歳で婦人誌「ミセス」の扉ページを連載した天才児。13歳で単身イギリスに渡り、現地の美大に進みます。しかし、両親の自己破産を知って帰国、生活を支えました。その後、海外を拠点に活動しますが、再起をかける両親の姿をみて、自らも抒情書家を名乗り、能登にアトリエを構えました。そんな文音さんもまた、能登の温もりと自然に触れ、作品の幅を広げていきました。
情あらばこそ 〜和紙作家・坂本謙慶さん〜
書の道具である筆墨硯紙「文房四宝」。書家には欠かせない道具です。中でも「よい紙」との出会いは、創作意欲を駆りたてます。一柊さんの憧れの和紙は、金沢の二俣和紙「加賀奉書」。しかし、その和紙づくりの技を受け継ぐ坂本謙慶さん(60)は、自らの作品でしか腕をふるいません。有名な和紙職人だった父とは違う道を歩む坂本さん。ある日、一柊さんは坂本さんに和紙を注文します。還暦を前に迷いが生じていた坂本さんは、一柊さんの掛け声を機に、和紙職人の原点に帰ろうと心を決めます。出来上がった和紙から伝わる、坂本さんの情熱。一柊さんは、その和紙に「情〜情あらばこそ〜」と言葉をのせました。
「何もない すべてある」 〜書・能登讃歌〜
室谷一柊さんが、大切にしている言葉があります。
「なにがある なにもない なにもない すべてある
ここが能登のいいところ」 書“能登讃歌”
とりたてて名のある山や川があるわけでもない、山里での暮らし。でも、心を澄ませば、感性を磨けば、そこには、自然と人の原点があるのだといいます。人の情けに生かされ生きて9年、集落の輪にも馴染みました。この地に根を張って生きる、その思いを込めて筆を握ります。
心豊かに生きること 〜ざいごの情と野の花と〜
朱琴さんは、展覧会が近づくと近くの山に花を摘みにいきます。名も知れぬ小さな野の花。派手さはなくとも可憐に咲く野の花が、自分たちの作品に、一番似合うといいます。生きることに必死だった時、ゆるやかに移ろう季節や野の花、人の情けが心を癒やしてくれました。
「人ほど よいものはないとおもい やっぱりこの世は よいところだと思う」
自然や人との出会いに感謝して生きる2人は春、移住して10年を迎えます。
自己破産して全てを失った書家の室谷夫婦が移り住んだのは能登半島の静かな山里。そこは、なにもないけどすべてある地。無一文から再出発した夫婦が知った生きる意味とは…
出演者
- ナレーター
- 草村礼子
番組内容
自己破産してすべてを失った、書家の室谷一柊さんと朱琴さん夫婦。10年前、夜逃げ同然で移り住んだのは、石川県能登半島の静かな山里。山清水で墨をする暮らしは、決して楽ではなかった。しかし、そこは“なにもないけれど、すべてある”ところ。無一文から再出発した夫婦が、ざいご(田舎)の情けと能登の美しい自然に抱かれ、心豊かに生きていく姿を見つめる。
制作
テレビ金沢
その他
- 属性情報?
-
- ジャンル
- ドキュメンタリー/教養 - ドキュメンタリー全般 ニュース/報道 - 特集・ドキュメント
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