2016-05-07

日本人誰もがMarkdownを真に理解していない

Markdownとは、はてなブログでも採用されている表記法のこと。

# こういう見出しを書いたり

1. こういうリストや
1. こういうリスト

…を書くといい感じに表示されるやつね。

これをカタカタ打ち込んで投稿すれば、キレイに装飾されたブログ記事ができあがる。

似たようなものだと「はてな記法」やPukiWikiの記法流行ってたけど、なぜだか今はMarkdown一択時代

なぜMarkdownけが勝ち残ったのか? というと諸説あるかと思うけど、Markdownには他の表記法と決定的に異なる点がある。それは「メールで慣例的に使われていた書き方そのものである点」。

日本企業戦士メールを書くとこんな感じだろう。

第二営業部 **様

いつもお世話になっております。第一営業部 永尾です。
お忙しいことは重々承知しておりましたが、またこのようなメールをお送りすること、何卒ご容赦ください。
第二営業部の皆様にはお忙しい中、当営業部長の退職送別会にお付き合いくださり誠に感謝しております。

さて、このたび当営業部では再度同送別会を開催する運びとなりましたので、改めてご案内申し上げます。


                  記
             
■「澤井部長を送る会2」要旨

 日時:3月25日(金曜日) 17時30分〜
 場所801会議室(今回はご参加頂きやすいよう社内にいたしました)
 会費:0円

※アルコール有り

■ 連絡欄
・出欠:「 」(出席または欠席)
・欠席の場合理由:「 」(自由記入・必須)

恐れ入りますが、明日3月24日までに返信にて出欠をお知らせください。
(重ねて申し上げますが会費は無料です)

幹事 永尾完治(第一営業部 内線118)

しかしこれはMarkdownではない。「日本人にとってのマークダウン」を考えるに、それは「■」や「・」、全角空白で構成された表記法のことを指すのだろう。ゆえに日本人Markdownの利点を享受できない──。

要するにMarkdownは「普段使いの書き方をいい感じに整える方法」であり、「覚えて使う表記法」ではなく「すでに知られている表記法意味を持たせたもの」と言える。だから同じ見出しに書き方が二通りあったりする。他の表記法にこういった重複はない。

そういうわけで「リアルタイムプレビュー」なんて機能を欲しがるのはMarkdownの利点を理解してないというか、「Markdownでさえ意味不明記号を使う独特の表記法」と見なすことになってしまう。そうじゃないんだけど。

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